三条警察署（平沢敏夫署長）は、5日午前10時から同署で全国防犯組合連合会（全防連）から表彰された三条市の自治防犯組合役員2人への表彰状伝達式を行った。

表彰状伝達式で坂井さんに表彰状を手渡す平沢署長

三条地区防犯連合会理事で条南地区自治防犯組合長の坂井昇作さん（72）＝条南町2＝が銀章、西本成寺地区自治防犯組合長の梨本寛明さん（65）＝西本成寺1＝が銅章を受けたもので、それぞれ平沢署長から坂井さんには田中節夫警察庁長官と小沢恒夫全国防犯協会連合会会長の連名の表彰状と銀色の記章、梨本さんには小沢恒夫会長名の表彰状とブロンズ色の記章を手渡した。

この表彰は毎年、各市町村で継続的に防犯活動を行っている人を各警察署から全国防犯連に推薦、表彰しているもので、ことしは県内で防犯栄誉金章2人、同銀章4人、同銅章12人を表彰している。

銀章の坂井さん

銀章の坂井さんは、三条市自治防犯組合の理事、三条市自治防犯組合西地区防犯連絡協議会会長、条南町自治会長を兼任。昭和46年、桜木町が防犯組合を設立したときにに中心となって尽力し、設立と同時に役員に就任した。その後、同組合長、自治防犯会長、条南町自治区防犯会長を歴任し、地域の安全活動に多大の功労をあげた。

夜間の危険か所への街灯の設置、春、夏休み期間の見回り、安全標語の立て看板の設置など積極的に地域の安全基盤づくりに取り組んだ。昭和50年に三条警察署長・三条地区防犯連合会会長受賞と本部長・県防連会長表彰、同55年に本部長・県防連会長表彰、平成7年11月には全防連功労銅章を受賞した。

坂井さんは「銀章の表彰を受けたのはほんとうにうれしいこと。防犯活動を行っている人はみんなボランティア精神を持っている。帽子と腕章をつけて地域を回ることでよこしまな考えをもっている人たちの気持ちをなくすことができます。これからは防犯の啓もうと後継者の育成に力を入れたい」と防犯活動に対する意欲は30年前から変わらない。

銅章の梨本さん

銅章の梨本さんは、三条市西地区防犯連絡協議会自治防犯委員で、西本成寺地区防犯組合の会長。昭和52年に西本成寺防犯組合員になった後、同防犯組合会計、副組合長を歴任。平成8年に組合長に就任して組合の取りまとめと運営を積極的に推進し、少年非行防止活動、環境浄化活動、地域住民への啓もう活動を行っている。

梨本さんは「防犯活動で自分の地域を守っていけば三条市全体が住みよい町になる。大きな事故がないことを喜んでいます」と話していた。