三条市・八幡宮の秋季祭礼にあわせて15日、八幡宮隣りの八幡公園で第2回良寛さまと、あ・そ・ぼ！祭りが開かれ、子ども大名行列をはじめ、主に子ども向けのさまざまなイベントが行われた。

本物の大名行列さながらだった子ども大名行列

良寛さまと、あ・そ・ぼ！祭り実行委員会（川瀬弓子実行委員長）が主催。中心市街地の活性化の一環で三条と縁ある越後の禅僧、良寛の史跡をたどり、子どもたちからも誇りをもって町づくりに加わってもらおうと昨年初めて開き、ことしで2回目。

毎年、少しずつ作り続けている良寛みこし

クイズラリーの越後三条良寛の道探検隊や子ども縁日、良寛みこしをかつごう、子ども大名行列、良寛茶席、フリーマーケットなどのイベントを繰り広げた。

子ども大名行列はことし初めて行った。三条名物、春の大名行列の子ども版で、40人近くが参加。行列の花形、天狗（てんぐ）は、顔が見えるように面を頭の上にかぶった以外、衣装や高下駄ではいた姿は本物のさながらだ。

さらに、はっぴを着た先供（やっこ）、太夫、子どもみこし、囃子で行列を編成して境内を3周したあと、天狗は高下駄を脱いで走ってもう1周し、舞い込みを行って拝殿へ。三条まつりの大名行列のまさにミニ版だった。

子ども大名行列は三条市元町、琴平神社で毎年6月の春祭りに町内や地域の子どもたちが60人ほど参加して行なっている。今回の行列には、その衣装とことし6月の祭りで天狗になった三条小学校6年生坂井猛哉君、傘まわしの同5年生明田川篤志君が務め、太夫役には一ノ木戸小学校6年生近藤爽香さん、先供と子ども神輿には三条小学校野球部が参加した。

同実行委員会顧問でもある八幡宮藤崎重康宮司は、思いのほか立派な行列にびっくり。「これまでの秋祭りは寂しかったけれど、にぎやかになりました。天狗も傘まわしも立派で驚いています。この子どもたちが春の大名行列の次の担い手として育ってくれればいいですね」と目を細めていた。

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