燕・三条の在庫を「ストックバスターズ」で破格販売

燕・三条地域の40数社が共同で、金属集積産地では初のハウスウェア、キッチンウェアを中心とする地元各工場直結型の燕三条ファクトリーアウトレットストア「ストックバスターズ」が5日、(協)燕物流センターにオープンする。

記者会見で左から同店岩佐重久店長、フタバ工業(株)、(株)サクライ、和平フレイズ(株)、(株)曙産業、(株)アサヒ

参加企業からフタバ工業(株)、(株)サクライ、和平フレイズ(株)、(株)曙産業、(株)アサヒの5社が出席して、2日午前11時15分から記者会見を行った。

和平稔夫和平フレイズ(株)社長の事業説明のあと同店顧問に就いた大山治郎(株)曙産業社長は「若い経営者が集まり、産地のありかた、問題解決のために立ち上がっている。産地にとっても大きな力となり、消費者にとっても大きなメリットになる」と同事業に期待した。

ストックバスターズは直訳すると「在庫退治」。トレードマークはオレンジ色の「ブタの鼻」で、ヨーロッパではトリュフを探しあてるブタに「ここへ来て、掘出し物を見つけてください」の意味がある。営業は土、日曜と祝日で、週末と休日に限った午前10時から午後7時まで。ただし、バイヤーの大量買付けには平日でも対応する。

燕、三条を中心とした金属加工産地メーカーと集散地商社の共通する経営課題の一つが、デットストックとスリーピングストック。在庫しておくにも廃棄処分にも人手と経費がかかり、経営を圧迫する。こうした在庫を効率的にスピーディーに換金し、廃棄処分などによるごみの軽減などの産地企業共通の課題を地域ぐるみで改善するのがねらいだ。

店舗は燕市物流センター2、和平フレイズ(株)の旧本社の倉庫部分を改装した約890平方メートル。工場からの直接委託販売でキッチンウェア、ハウスウェア、アウトドア、DIY、ギフト、業務用厨房用品などを定価の50%から90％オフの超破格値で販売する。箱の汚れやカタログ落ち、在庫数が少ないなど通常の販売ルートでは販売できないものの、新品ばかりで買い得感は高い。

「理由あって激安」の紙がワゴンに張り、小売価格9,800円のパスタ鍋が500円や、IH対応フライパン300円、ELLE包丁セット900円などのキッチンウェア、3,500円の銅タンブラー2個が700円、ワイン関係やスプーンセットなどDCブランドも多数のテーブルウェアやギフト、5,000円のラジオ付ハンディーライトが500円やテントなどアウトドアなどの品目ごとに並べた超破格値の商品が山積みだ。問い合わせは同店（電話：0256-63-2511）へ。