年末にかけて冬囲いや家庭の障子の張り替えの依頼が集中する(社)三条市シルバー人材センター（長谷川昭二理事長・1,040会員）では、ことしも冬囲いはすでに予約でいっぱい。障子の張り替えはまだ余裕があるが、早めの依頼を呼びかけている。

ふすまや障子の張り替えに忙しい三条市シルバー人材センター会員

ことしの冬囲いの依頼は、例年並みの640件余りを受けた。12班に分かれてそれぞれの現場で作業しているが、これ以上の注文は受けられないのですでに締め切っている。障子やふすまの張り替えは一年を通して注文があるが、「正月前に」と年末に注文が集中し、これからは毎日の作業となる。

20日、市内の住宅で障子とふすまの張替え作業を行なっていた会員4人のうちの1人は、入会してから表具の作業をやり始めて3年。のりをつけて張ったふすま紙を、ふすまに合わせて端を切り、地ベラで押さえながら目打ちで押し込み、作業を手際よくこなして仕上げていた。

仕事を依頼した主婦は「今回で2回目です。前回は障子だけでしたが、仕上がりもきれいでよかったので、またお願いしました。自分でするとそう、うまくはいかないです」と仕上がりに満足していた。

シルバー人材センターは、おおむね60歳以上の高齢者の経験と知識や技術を生かし、企業や公共団体、家庭などから有償で仕事を受けている。

同センターでは「障子やふすまは年内、まだ多少余裕がありますのでご利用の方は早めに連絡ください。年末にかけては毛筆での宛名書きや家庭内の掃除の手伝いの依頼も増えます。忙しい人や高齢者や身体の不自由な方や妊産婦の方に、家庭での家事全般にわたるサービスの提供をしていますので、仕事の依頼など気軽にご相談ください」と注文を待っている。

ほかにも掃除、買い物、洗濯、食事作り、食事の介助、ベビーシッター、布団の上げ下ろし、留守番、話し相手、産前産後のお世話、左官、塗装、大工仕事などから企業の軽作業など受注作業は多彩だ。

料金は障子張替えは材料費込みで3尺×6尺が1枚750円、毛筆の宛名書きは1枚約60円。家庭内の掃除などは時間単価約750円だが、作業内容や技術によって時間単価は変わる。注文や問い合わせは同センター（電話：0256-34-2526）へ。

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