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spacer秋山庄太郎氏死去を悼む燕市の捧武さんspacer(2003.1.18)

写真界の重鎮、秋山庄太郎さんが16日夜、亡くなった。82歳だった。秋山さんと約20年間、親交を深めてきた写真家が燕市にいる。アマチュア写真展の最高峰といえる第2回林忠彦賞受賞の捧武さん(69)=中央通り4=がその人で、「12月にお会いした時は元気そうだったのに」と突然の訃報を残念がっている。

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5、6年前に湯沢アルプの里での撮影会で撮影。秋山さんは写真を気に入ってくれ、捧さんは大延ばしして秋山さんに送った。

5、6年前に湯沢アルプの里での撮影会で撮影。秋山さんは写真を気に入ってくれ、捧さんは大延ばしして秋山さんに送った。

捧さんが秋山さんと出会ったのは、昭和57年の二科会写真部新潟支部の発足のとき。平成4年に捧さんが第2回林忠彦賞を受賞すると、秋山さんは自分のことにように喜んだ。「大きい手で2回も握手してもらった」と捧さんは、きのうのことのように思い出す。

秋山さんの母は新潟出身。捧さんに会うたび、自身のルーツを思い出すのか、秋山さんは折にふれて「新潟の血が入っている」と話したと言う。

秋山さんは湯沢町アルプの里や新津市での花の撮影会をはじめ、作品審査や指導のため年に7、8回、来県した。一昨年、燕市の写真クラブ「写行会」が刈羽郡高柳町で開いたイベントにも参加。捧さんが平成4年と8年に燕市文化会館で開いた個展にも、秋山さんは当然のことのように会場へ足を運んでくれた。

秋山さんの来県には、捧さんが同行するのが常だった。毎年5月の林忠彦賞の発表会や秋山さんの叙勲、喜寿の祝いには二科会の仲間と喜んで東京へ出向いた。

秋山さんを撮影した写真を広げる捧さん

秋山さんを撮影した写真を広げる捧さん

そんなとき、捧さんは意識的に秋山さんにレンズを向け、シャッターを切った。その写真は、いつか秋山先生を撮影した写真ばかりを集めた写真展を開きたいと思うほど捧さんの手元にある。秋山さんは気に入った写真にはサインしてくれた。

「秋山先生は優しく、ざっくばらんで先生らしくない先生。日本の写真界においても、ものすごいショックでしょう」と捧さんは、失ったものの大きさを話す。しかし、それも秋山さんが写真界に残した功績の大きさの証明ともいえる。

「全国二科会写真部4,000人、アマチュアの拡大に一生をかけてこられた。体が不自由な人やドキュメンタリーなどプライバシーに関することは撮らない。花屋女性を撮り『人が苦しむのはだめだよ』と言っていた。人と人のつきあいを大事にしてこられた方。こんな人は出てこない」。

捧さんは2月に写真集『かやぶきと生きる』を自費出版する。昨年8月に秋山さんをたずね、その監修を依頼した。数点はトリミングの指示をもらい、題字も揮毫(きごう)してもらった。

「できあがったら、真っ先に先生に贈ろうと思っていたのに残念です」。最後に秋山さんと会ったのは、昨年12月7日開かれた新潟二科会のレセプションだった。「レセプションで先生から“いいものをつくれ”“東京での写真展は見に行くよ”と言ってくださった」と悔やむ。

「先生との会話やあったかさには、二度と会えない。まだ、こんなに早くに…」。捧さんにとって林忠彦賞受賞はかけがえのない財産。秋山さんは第12回林忠彦賞の選考中に倒れた。

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捧さんが最後に撮った秋山さんの写真。昨年8月、佐渡でスタッフに支えられて段差を超える秋山さん。 秋山さん愛用の杖と愛機。5、6年前に湯沢で秋山さんが席を離れたときにこっそり撮影。 平成8年6月17日。捧さんが個展を開いた燕市文化会館で。

捧さんが最後に撮った秋山さんの写真。昨年8月、佐渡でスタッフに支えられて段差を超える秋山さん。

秋山さん愛用の杖と愛機。5、6年前に湯沢で秋山さんが席を離れたときにこっそり撮影。

平成8年6月17日。捧さんが個展を開いた燕市文化会館で。

新津市で撮影。 捧さんが間もなく出版する写真集『かやぶきと生きる』のために秋山さんが揮毫した題字。

新津市で撮影。

捧さんが間もなく出版する写真集『かやぶきと生きる』のために秋山さんが揮毫した題字。

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