新潟県燕市物産見本市協会と日本金属洋食器工業組合、日本金属ハウスウェア工業組合は2月28日、三条・燕地域リサーチコアで2003年新潟県燕市物産デザインコンクールの授賞式を行い、応募のあった47点のなかから11社の13点を表彰。経済産業大臣賞は昨年に続いて(株)サクライと新光金属(株)の2社が輝いた。

2月28日行われた2003年新潟県燕市物産デザインコンクールの授賞式

第1部門「金属洋食器」に15点、第2部門「金属ハウスウェア」に11点、第3部門「関連製品及び新分野開発商品」に21点の合わせて47点の応募があった。

豊口協長岡造形大学学長を審査委員長にデザイナー関係者、経済産業省、県、業界団体など20人が審査し、経済産業大臣賞、中小企業庁官賞、経済産業省製造産業局長賞、関東経済産業局長賞を2点ずつ、県知事賞1点、燕市物産見本市協会会長賞1点と同協会奨励賞3点の13点を決めた。

第1部門で経済産業大臣賞受賞の表彰を受ける(株)サクライ社長(上)と受賞した「j-toneうるしカトラリージャポネーゼ」(下)

毎年、東京都内で審査を行ってきたが、25回目だった昨年で一区切りとし、ことしから審査会場を県央地域地場産業振興センターに移し、2月6日に審査会を開いた。

授賞式には入賞者、来賓など50人余りが参列。新潟県物産見本市協会会長の高橋甚一燕市長は「燕地域の発展のなかに、デザインの高度化はきわめて重要な課題。入賞者のみなさんには販路開拓に向けて積極的なPRをしてほしい」と求めた。

来賓の加藤俊雄経済産業省製造産業局紙業生活文化用品課日用品室長、渡辺紳一郎県産業労働部産業振興課長らが受賞企業代表に表彰状を手渡した。

講評で豊口審査委員長は「会場には新しい方向を示した地域産業の製品が並んでいた。新しい素材と金属のコラボレーションには審査委員が感動した。ことしは美しいものが多かった」と高く評価した。

第2部門で経済産業大臣賞受賞の表彰を受ける新光金属(株)社長(上)と受賞した「省エネ鍋24cm、26cm」(下)

第1部門で経済産業大臣賞は(株)サクライの「j-toneうるしカトラリージャポネーゼ」。柄の部分に赤と黒の2パターンのうるしを施し、曲線が美しく質感と形にこだわったカトラリー。

第2部門の経済産業大臣賞は新光金属(株)の「省エネ鍋24cm、26cm」。純銅製鍋のもつ高熱伝導性を最大限に発揮させるため、鍋の周縁を外側に折り曲げたようなフードが付き、それによりガスコンロの火の熱の放出を確実に受け止め銅自体の保温性を高め、調理時間短縮が可能。本体一体型のフードは業界初。

両社とも昨年も経済産業大臣賞を受けており、デザインに対する継続的な取り組みがしのばれる。応募作品は3月9日まで三条。燕地域リサーチコア3階デザインギャラリーで展示している。入賞作品は次のとおり。

【第1部門：金属用食器】▲経済産業大臣賞＝「j-tone[うるしカトラリー]ジャポネーゼ」(株)サクライ▲中小企業庁庁官賞＝「サックスチタニウムユーティリティカトラリー」同▲経済産業省製造産業局長賞＝「''No.67''4-pc.Set」山崎金属工業(株)▲関東経済産業局長賞＝「六角形」燕物産(株)▲協会奨励賞＝「両用バターナイフ(大)(小)」(有)うさみ食器
【第2部門：金属ハウスウェア】▲経済産業大臣賞＝「省エネ鍋24cm・26cm」新光金属(株)▲中小企業庁庁官賞＝「片手鍋14cm・16cm・両手鍋18cm」新光金属(株)▲経済産業省製造産業局長賞＝「ワインクーラー(D)」(株)早川器物▲協会奨励賞＝「ひとり鍋16cm目盛付」(株)玉虎堂製作所
【第3部門：関連製品及び新分野開発商品】▲関東経済産業局長賞＝「トライアングルトライ　ザル・ボール27cm」(株)イケダ▲新潟県知事賞＝「爽快ソフト耳かき」(株)レーベン販売▲協会会長賞＝「くちあたりやさしいスプーン プチサイズ」(有)片力商事▲協会奨励賞＝「木の葉の箸置き」大岩彫金

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