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spacer1、2日と燕市の写真家、捧武さんの写真集発刊を記念した写真展spacer(2003.3.1)

アマチュア写真家、捧武さん(70)=燕市中央通4=の写真集『かやぶきと生きる』の発刊を記念して、捧さんを会長に燕市内の写真愛好者6人でつくるグループ「PHOTO風音(かのん)」の写真展が1、2の2日間、燕市文化センターで開かれており、捧さんのファンや地元の写真愛好家でにぎわっている。

捧武さんの写真集『かやぶきと生きる』発刊を記念して開かれているPHOTO風音写真展

捧武さんの写真集『かやぶきと生きる』発刊を記念して開かれているPHOTO風音写真展

捧さんの写真集は、1992年に第2回林忠彦賞を受賞した『田園の微笑』に始まってこれで4冊目。昭和30年代から刈羽郡高柳町の荻ノ島地区で取材したモノクロ写真ばかり126点を21×20センチ、130ページにまとめた。

会場で来場者と談笑する捧さん

会場で来場者と談笑する捧さん

その収録作品を中心に、全倍や全2倍といった大きなサイズに捧さん自身が焼きつけて展示。昨年夏、写真集製作に向けて大まかに選んだ作品だけで300点にも及び、写真集に収録しなかった作品もあり、全部で63点を展示している。

荻ノ島には今も17のカヤぶきの家が残る。時代に取り残されつつある集落に光明をもたらしたのも、カヤぶきだった。ここ10年ほどの間、カヤぶきの家に日本の原風景を求めて荻ノ島を訪れる観光客は年々、増えている。そういった時代性を捧さんは、そこで暮らす人と同じ目線でフィルムに記録した。

完成した写真集『かやぶきと生きる』

完成した写真集『かやぶきと生きる』

ウシを引いて農作業に出掛け、職を求めて雪道を踏みしめて上京、寺を利用した保育所で一日を過ごす子どもたち。それが近作では、カヤぶきの宿に泊まる観光客、荻ノ島を愛する町外の人と盛り上がる祭りと、確実に時代を反映している。

ハイライトはカヤぶきの家で暮らす老夫婦の日常を撮した作品だ。妻がバリカンで夫の髪を切り、コップ酒で晩酌する夫。荻ノ島に通い続けた捧さんにしか撮ることを許されないシーンと言える。

会場入り口に飾った捧さんが秋山庄太郎さんを撮影した写真

会場入り口に飾った捧さんが秋山庄太郎さんを撮影した写真

また、写真集は1月16日に亡くなった写真家、秋山庄太郎さんが監修、題字を揮毫(きごう)した。秋山さんとは約20年ほどの親交があり、今回の写真集が完成したら、まず秋山さんの手にと制作に没頭してきたが、願いはかなわなかった。

捧さんにとって、秋山さんの追悼展との意味合いもある。会場入り口には、捧さんが秋山さんを撮影した写真も展示し、本来ならこの会場を訪れたであろう秋山さんに写真集の完成と写真展開催を報告し、捧げている。

初日1日は午前9時から来場者に切れ目がなかった。11時から行った作品解説では、捧さんはそれぞれの写真を撮影したときの状況や撮影意図を話した。約20人が捧さんを囲んで解説に聞き入っていた。捧さんにあこがれ、目標とするコアな愛好家も目立ち、質問は使用レンズやシャッタースピードにもおよんでいた。

PHOTO風音のメンバーの作品は21点、展示しており、2日は午前9時から午後6時まで開く。会場では写真集を1冊3,000円で頒布している。入場無料。