東京混声合唱団桂冠指揮者を講師に合唱講習会

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三条市教育委員会と三条市音楽協会は21日、三条市中央公民館でアートレッスン合唱講習会を開き、東京混声合唱団の創立者で桂冠指揮者の田中信昭さん(74)を講師に三条市とその周辺から参加した150人が合唱の指導を受けた。

150人が東京混声合唱団桂冠指揮者、田中信昭さんの指導を受けたアートレッスン合唱講習会

田中さんは1956年に東京芸術大学を卒業、同時に声楽家有志と東京混声合唱団を創立し、常任指揮者に就任。作曲家と協力して新しい日本の合唱音楽の創造に尽くし、350曲に及ぶ現代楽曲を初演している。

アートレッスンは地元音楽奏者の技術向上を図ろうと平成12年度から毎年開いており、サックス、金管楽器に続き、今回の合唱で3回目。第1部のモデル合唱団の指導と第2部の受講者への指導を行った。

ステージから指揮して指導する田中さん

第1部では6つの合唱団が1団体ずつ合唱を披露してから田中さんが指導した。田中さんは「人の前で演奏する時は、楽しくやっているだけではだめ」「歌い続けることでどんな年になっても歌える。毎日、基本をちゃんとやることで保つだけでなく伸びていく」と、合唱に向かう基本的な姿勢から指導した。

一方で、「音程が違う」と客席からステージに上がり、自らピアノで音程をチェックする直接的な指導も。熱心に指導する田中氏の気迫と的確な指導に受講者は少しでもたくさんのことを吸収しようと真剣な目で聞き入っていた。

指導を受けた三条東高校コーラス部の生徒は「厳しいけど、かなり気づかされた。これからの練習に生かせると思う」と話していた。

第2部は受講者全員がアルト、テノールなどパートごとに分かれて客席に座り、『赤とんぼ』を歌ってステージの田中さんから指導を受けた。