夏の趣向をふんだんに男子茶遊会の呈茶席

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三条市を中心に茶道をたしなむ男性でつくる男子茶遊会（若穂囲明会長）は、13日午前10時から三条市丸井今井邸で第12回市民呈茶席を開き、参加者は夏の趣向で茶を味わった。

窓の下の緑もさわやかだった男子茶遊会の第12回市民呈茶席

「清水」をテーマに道具組みした。掛け物に「瀧」の一文字、そのわきに舟形の吊り花入れには薄紅色のムクゲの花が一輪。釜の前には涼しげに向こうを透かす紗の風炉先。

夏の趣向と和服の参加者

井戸のつるべをあしらった水差しや点前は夏向きの洗い茶巾。窓の下に広がる庭の緑も手伝い、涼しげでさわやかな茶席は、梅雨のうっとうしさをしばし忘れさせてくれた。

夏向きの和服で参加した女性は、茶席に涼感の華を添えた。ガラス製の茶わんで茶を頂いた参加者は、細やかな演出が行き届いた演出に「日常を忘れさせてもらいました」と感激していた。

同会は、気軽にお茶を楽しんでもらおうと季節ごとに年4回、呈茶席を開いている。男ならではのアイデアで趣向をこらし、それを楽しみに参加する人は多いが、丸井今井邸を見学に来て、ついでに参加する人も多い。今回は県外から見学に訪れた大学生も茶席に加わり、思わぬ茶のもてなしを喜んでいた。

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