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三条市の斎場移転計画に反対、合併後も慎重審議を求めて要望書spacer(2004.4.14)

三条市が斎場を三条市月岡、県立月ケ岡養護学校隣接地へ移転建設する計画に反対する「月ケ岡養護学校に隣接する斎場計画を考える市民の会」(小林勝幸代表)は、三条、栄、下田の3市町村合併後も計画が引き継がれると想定されることから14日、三条・栄・下田合併協議会(会長・高橋一夫三条市長)に「市町村合併協議会の審議に関する要望書」を提出し、計画の慎重審議や意見陳述の機会の設定を要望した。

三条・栄・下田合併協議会の吉田事務局長(左)に斎場建設に関する要望書を提出する「月ケ岡養護学校に隣接する斎場計画を考える市民の会」の小林代表(中央)と鶴巻常任委員(右)

三条・栄・下田合併協議会の吉田事務局長(左)に斎場建設に関する要望書を提出する「月ケ岡養護学校に隣接する斎場計画を考える市民の会」の小林代表(中央)と鶴巻常任委員(右)

同会は月ケ岡養護学校PTAを中心に約60人で構成。これまでも同地への建設反対の署名を集めるなどの運動を行い、県教育長や三条市長に対して建設地の変更を要望している。

この日は午後1時半に小林代表と鶴巻賢治常任委員の2人が同協議会事務局を訪れ、吉田事務局長に同協議会の会長、副会長にあてた要望書を手渡し、同協議会での斎場建設の議論は「問題点を指摘しながら、場所について再検討を」と求めた。要望書は協議会委員全員にも郵送した。

要望書では、寄宿舎生活もある同養護学校の子どもたちに与える影響の大きさ、市の厳しい財政事情を考えてより建設費の安い移転先の選び直しなど5つの反対理由を挙げて同協議会の慎重な審議を要望。また、斎場計画に関しての意見陳述の機会の設定と協議会で審議した斎場の建設計画についての情報公開を求め、4月20日までの回答を求めている。

同協議会での斎場建設にかかわる審議について吉田事務局長は、今は何とも言えないが、新市建設計画への搭載となれば法定協議会で議論することになる、合併協議会委員に計画の是非を誘導はできないのでそれぞれの委員の立場で議論されることになるだろうと答えた。

三条市斎場は、昭和34年に直江町4地内に建設され、45年が経過。県内の斎場では最も古い施設で老朽化が著しく、ことし3月には、3つの火葬炉のうちの1つが壊れて、応急処置を施して運用している状態。

平成6年に三条、栄、下田の広域化とし、8年に新斎場を三条市内に建設することを3市町村の首長会議で合意、11年に用地選定をして月岡地内への建設計画を進め、4月から許認可の都市計画決定の手続きに入った。三条市では最短で19年度の供用開始を見込んでいる。要望書の全文は次の通り。

平成16年4月14日

三条・栄・下田合併協議会
会長 三条市長 高橋一夫様

月ケ岡養護学校に隣接する
斎場計画を考える市民の会
代表 小林勝幸

市町村合併協議会の審議に関する要望書

拝啓、時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

さて、近々開催される予定の市町村合併協議会に於いて、斎場建設問題のひとつとして審議されるものと思われます。

私たちは、斎場そのもののに反対するものではありません。人間誰しもがお世話になる施設であり、必要な施設であると考えています。

しかし、斎場を月ケ岡養護学校に隣接する場所に選定し建設することに私たちは下記の理由により反対でありますので、協議会では慎重なる審議をご要望申しあげます。

又、この斎場計画に関して意見陳述を行いたいので、その機会の設定並びに協議会で審議された斎場の建設計画についての情報を公開して下さるようお願い申し上げます。

なお、ご多忙中とは存じますが4月20日までにご回答下さるよう、併せてお願い申しあげます。

1

斎場を月ケ岡養護学校の隣接に建設することについて、新潟県知事、県教育長も「この計画は好ましくない」とし、私たちも県の考え方と同様、子どもたちへの悪影響を大変心配しております。

県内では寄宿舎が併設されている学校から300m以内に斎場が建設されている例はありません。

三条市は、奈良県大淀養護学校の例を引きあいに出し『何も悪影響はない」と言っていますが、立地条件や、奈良県特有の事情があるなど、比較できるものではないと考えます。


2

月ケ岡養護学校の場合、寄宿舎が併設されており、小学部から高等部まで、90人の生徒が親元を離れて学校(寄宿舎)生活を送っています。

斎場は死者を弔い火葬する場所だと知ったらどうでしょうか。障害のない子どもさんでも、親元を離れ、斎場に隣接する場所での寝泊まりは平常心でいられるでしょうか。

知的障害をもっている子どもたちは、極めて敏感で、不安を感じやすく、またパニック状態におちいった場合、重大な結果を招きかねないのです。

また、近年児童生徒の数の増加や、限られた敷地のなかでの増改築の繰り返しにより、知的障害養護学校に必要な憩える空間が敷地内にはなく、学校南側も交通量の増加により開校当時とは比較にならないほど、周辺環境が悪化しています。

唯一、斎場予定地周辺が子どもたちの散歩や、マラソン、学校畑での農業体験など、大切な生活と学習の場となっているのです。


3.

三条市は、「新しい斎場は煙も出ないし臭いもしないホテル並みの施設だから全く心配はいらない」と言っています。

ホテル並みの施設であるならば、大都会の様に市街地の真中でも構わないのではないでしょうか。

また、三条市の考え方では普通の小学校、中学校に隣接する場所に斎場を建設しても構わないということになります。

この場合、その保護者は「おおいに結構」と歓迎してくれるでしょうか。

私たちは、月ケ岡養護学校の隣接地に斎場を建設するのは新たな差別の持ち込みであり、人権無視に他ならないと考えます。


4.

「市民参加の街づくり」を基本理念に掲げている三条市は、斎場の移転先について、どんな形で市民の意向を聞いたのでしょうか。

移転先が月ケ岡養護学校の隣接地に予定されている事が明らかになった時、月岡集落の班長さんの過半数が署名を持って、その理由について説明してほしいと要請した事に対し、何等説明もないまま事の進行をはかったのです。

また、斎場の移転先を月ケ岡養護学校に隣接することに反対する署名は37,980名、その内三条市民の署名は13,900名に及びました。三条市長への陳情、要請署名でこれだけ多くの署名が提出されたことがあったでしょうか。

このことを以っても、多くの市民は、月ケ岡養護学校の隣接地に斎場を移転することに賛同していないのです。


5.

三条市は、財政事情が大変厳しいことを理由に、市民から強い要望のあった文化会館や総合体育館などの建設を、「第4次まちづくり総合計画」には取り入れませんでした。

ところが、斎場建設の当初予算見込み額は約13億円でありましたが、最近では約21億円にまで膨らんでいます。

私たちは、厳しいと言われる財政事情を考えるならば、建設費が非常に安くてすむ下田村大浦地内の山手、月岡の運動公園や現斎場現斎場用地の拡張等、議会で議論のあった候補地や市民から要望のあった月岡の山手、三高跡地等、宇都宮市のように住民の要望を聞き選び直すことだと考えます。