三条市内7会場で三条まつり屏風展始まる

三条中央商店街振興組合と(協)一ノ木戸商店街は、三条まつりに合わせ13日から17日までの5日間、三条まつり屏風展を開いており、三条市丸井今井邸など市内7会場に屏風を展示している。

三条まつり屏風展で屏風を展示する三条市丸井今井邸

江戸時代中期から大名行列の通る沿道の旧家では、三条商人がもたらした一流の屏風や越後文人の描いた屏風を通りに面した座敷に飾った。そのことから三条まつりは屏風まつりと呼ばれたといわれるが、戦後、まもなく屏風は飾られなくなった。

その再生と、生活様式の変化などで、屏風をしまっている藏を取り壊したり、表具にしたりして屏風がなくなってきており、三条にある屏風の良さを知ってほしいと、三条市中央商店街組合が昨年から開き、ことしは一ノ木戸商店街も加わった。

市内の旧家から借り受けたものなど丸井今井邸に2点、期間を延長して「屏風まつりin歴民」を開いている三条市歴史民俗産業資料館に5点、本町周辺の東別院仮御堂、正楽寺と一ノ木戸周辺の安養院、ハーメルンの館に2点ずつ、旧ヤチヤ洋服店に１点、7会場に16点を展示している。

展示作品は三条市丸井今井邸の「源平合戦図屏風」以外は、昨年とは異なっており、ほとんどが初めて大勢の人の目にふれる。

初日13日に市外から訪れた女性は「こんなにすばらしい作品を見せてもらって無料とはありがたいです。入場料を取った方がいいんじゃない」と作品の素晴らしさに驚いていた。

どの会場も入場無料。開展時間は資料館以外の6会場は、午前10時から午後4時までで、15日の丸井今井邸は正午から午後2時まで大名行列のため入場できない。また、資料館の開店時間は午前9時から午後4時。会期は30日までで、24日は休館。各会場の展示作品は次の通り。

【丸井今井邸】▲作者不明＝源平合戦図屏風（六曲一双）▲村山半牧（荷汀）＝水墨有色山山水図（六曲一双）
【東別院旧御堂】▲村山半牧＝山水図（六曲一双）▲巻梧石＝孔雀、牡丹、梅図（六曲一隻）
【正楽寺】▲狩野梅笑＝鷲鷺図（六曲一双）▲長谷川嵐渓＝水墨山水図（六曲一双）
【安養院】▲狩野梅笑（玉元）＝亀（六曲半双）▲森山信谷＝四季花卉図（六曲一双）
【ハーメルンの館】▲田中永雲＝双鶴図（二曲）▲藤沢越堂＝農夫図（二曲）
【旧ヤチヤ洋服店】▲田中永雲＝唐獅子牡丹図（四尺六曲一双）
【三条市歴史民俗産業資料館】▲巻梧石＝春秋風景図（六曲一双）▲村山半牧＝山水図（二曲）▲長谷川嵐渓＝はりまぜ屏風（六曲一双）▲巻梧石＝松風（襖絵）▲帰山雲涯＝松（二曲）