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25日未明、三条市の名誉市民、最後の瞽女の小林ハルさんが105歳で死去(2005.4.25)

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最後の瞽女(ごぜ)、三条市名誉市民の小林ハルさんが、25日午前2時10分、入所していた北蒲・黒川村、養護盲老人ホーム「胎内やすらぎの家」で老衰のため亡くなった。105歳だった。

25日未明に105歳で亡くなった三条市の名誉市民、小林ハルさん

25日未明に105歳で亡くなった三条市の名誉市民、小林ハルさん

小林さんは、明治33年1月24日南蒲原郡旭村(現三条市三貫地)生まれ。生後3カ月で失明。瞽女歌の伝承者として県内はじめ、山形や福島など各地を巡った。

昭和53年に文化庁長官より「記録作成等の措置を構ずべき無形文化財の選択」の認定を受け、昭和54年黄綬褒章を受ける。主な活動は諸芸小劇場・耳承口伝「瞽女文学の夕べ」の芸術祭に参加。祝福芸の系譜「万歳と春駒」に出演し、瞽女万歳「柱立て」を公演(昭和53年東京・国立劇場)。平成13年9月6日に三条市名誉市民第3号となった。

小林さんは、昭和52年に目の不自由なお年寄りの暮らす施設「胎内やすらぎの家」に入所、一昨年から体調を崩して入院したこともあった。

葬儀は同施設の施設葬で行われ、同施設を運営する社会福祉法人愛光会の高沢正樹理事長が葬儀委員長を務める。通夜は27日午後6時から、告別式は28日午前10時からいずれも岩船郡荒川町大字坂町、ベルホール会津屋荒川で行われる。

三条市ではこれまで、名誉市民の故岩田正巳さんの市葬を行い、故渡辺義雄さんが亡くなったときには遺族の要望で市葬は行わず、追悼作品展を開いている。

小林さんの市葬などはまだ決まっていない。三条市の名誉市民4人と下田村の名誉村民1人は新市の名誉市民として引き継ぐことが決まっており、新市に移行してから改めて協議されるとみられる。

三条市では、この日午前、吉田実総務部長が職員2人とともに同ホームへ向かった。また、高橋一夫市長は小林さんの死去に伴うコメントを発表した。コメントは次の通り。

三条名誉市民 小林ハルさんの突然の訃報にあたり、謹んで哀悼の意を表します。

日本の民俗芸能である「瞽女歌」を正統に継承され、その普及と後継者育成に努められ、社会文化の進展にご尽力された小林ハルさんを失うことは、本当に残念でなりません。

小林さんの在りし日のご遺徳を偲び、今はただ安らかなるご冥福をお祈り申しあげます。

三条市長 高橋一夫