三条市とコーエイ(株)、災害時のレンタル機材の供給に関する協定を締結(2006.4.12)

三条市と、建設機械や一般商品のレンタルなどを行うコーエイ(株)＝高屋浩志代表取締役・群馬県前橋市＝は12日、災害時におけるレンタル機材の供給に関する協定を締結した。

レンタル機材の供給に関する協定の調印書に署名する高橋三条市長(左)と高屋コーエイ社長(右)

午後2時にコーエイの高屋社長と副社長ら4人が市役所を訪れ、高橋一夫三条市長と高屋社長の2人が「災害時におけるレンタル機材の供給に関する協定書」に調印した。

協定は、三条市が災害時に必要とする機材をコーエイから迅速、円滑に被災地に供給するもの。コーエイは三条市から要請を受けた場合、保有機材の優先的な供給や運搬に対する協力に積極的に努める。

調印後、談笑する高橋市長と高屋社長

供給した機材のレンタル料や運搬費用は三条市の負担だが、それにかかる費用は協議してで適正価格を算出する。

同社の建機レンタル事業部は、建設機械をはじめ、発電機、仮設のハウスやトイレ、テントなどを取り扱い、イベント関係を手がける事業部は、家庭用品のポットや茶わんなどもレンタルしている。

県内には新潟、上越、小千谷などに10の営業所をもつ。中越地震では、いち早く同社の倉庫型のテントを建ててトイレを設置するなど、機材が役立った。

災害時の協定は、群馬や埼玉県内では数カ所の自治体と締結しているが、本県では三条市が初めて。同社では、自治体に対して防災訓練などイベント設営のPRを行うなかで、防災関係の協定の提案を行っているという。