23日、三条市・道心坂の林道で1,000本のオオヤマザクラを目指して植栽(2006.4.19)

延長4.2キロのオオヤマザクラの桜並木の復活をと、三条市の市民団体「ノジコの会」（関根伊知朗会長・23人）と環境パートナーシップ会議さんじょうは、23日午前9時から三条市月岡、道心坂一般廃棄物最終処分場わきの林道でオオヤマザクラの苗木を植栽するので、植栽を手伝ってくれる人の参加を呼びかけている。

23日にオオヤマザクラの植栽が行われる三条市・道心坂の林道に咲くオオヤマザクラ

ノジコの会は、緑豊かなうるおいの町をつくろうと6年前に発足、須頃郷第1公園での植樹や巨樹巨木調査を行うなど三条市を中心に活動。同所へのオオヤマザクラの植樹は3年前から続けており、今回は、高さ約3メートルの苗木50本を植える。

ソメイヨシノより赤いオオヤマザクラの花

植樹する林道は、30年余り前に三条市内に住む篤志家が、1,000本のオオヤマザクラを植えたが、今は90歳を過ぎて植えたサクラを管理する人はなく、木は枯れて半分ほどに減った。

その話を聞いた関根会長が、1,000本の桜並木の復活をと地権者の了解を得て同会で植樹や間伐を行っている。

1,000本がそろえば、青森県岩木町の20キロ、北海道静内町の7キロに次いで国内3番目に長いオオヤマザクラの桜並木となり、「日本で最も南に位置する三条市でのオオヤマザクラの桜並木の完成は、貴重なものになる」と関根会長。

付近に群生するカタクリの花

オオヤマザクラの花はソメイヨシノよりひと回り大きく、ピンク色が少し濃い。開花は平年だと一週間ほど遅いが、ことしは林道の登り口の木は道心坂のソメイヨシノといっしょに開花し、ピンクの濃淡が美しい。林道にはカタクリも群生しており、さまざまな花に目を奪われながらの植栽となりそうだ。

当日は雨降りでも行い、植栽に参加したい人は、剣スコップか唐クワを持参し、作業のできる服装で道心坂一般廃棄物最終処分場に集まる。