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白血病で18歳で死去した加茂市の青年の一周忌の追悼コンサート (2006.6.7)
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昨年6月、白血病で18歳で亡くなった加茂市の青年の一周忌に、その父の呼びかけで企画された追悼コンサートが4日、加茂市産業センターで開かれ、青年の早過ぎる死を生前の青年にふさわしいコンサートという形で弔った。
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4日開かれた追悼コンサート「高野敏行さんを偲ぶ会」
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その青年は高野敏行さん。加茂高校1年のときにロックバンドを結成、リーダーでベースを担当。若宮中学校時代からバスケットボール部で、運動会では応援団長も務めた。
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会場に飾った敏行さんの遺影
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高校3年生だった一昨年夏、急性リンパ性白血病で入院。病床で激しい痛みと闘ううちに看護師を目指すようになり、秋に一時退院したときに新潟市の専門学校の看護科を受験、合格。昨年5月には骨髄移植を受けたが、そのかいなく、翌6月に亡くなった。
その一周忌を前に音楽に、スポーツにと、にぎやかで楽しいことが好きだった敏行さんの供養になればと父、豊さん(45)が追悼コンサートを呼びかけて実現した。
コンサートでは、ステージに敏行さんが4歳のころから弾いていたピアノや遺影、遺品のバスケのユニホーム、バイクを飾り、敏行さん友人や恩師200人近くが参加。敏行さんを写した思い出のビデオ上映とコンサートを行った。
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あいさつでスタッフや出演者に感謝する父、豊さん
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父の豊さんも、この日のために数十年ぶりにギターを練習してバンド演奏を披露。敏行さんの妹やおじ、さらに友人や敏行さんの高校時代のバンド「Wack-C」も演奏した。
また、母の由美子さん(42)の詩の朗読や友人たちから敏行さんへのメッセージやエピソードの紹介では、涙を流す人もあり、にぎやかさのなかでも失われた命の貴さは今も変わらなかった。
豊さんは幕開きのあいさつで、「大好きな音楽、大好きな仲間に囲まれ、みんなで敏行といっしょに生前のように騒いでもらい、どこにもないような皆さまの心に残る一生の思い出となるコンサートをつくりたい」とコンサートに込めた思いを話し、呼びかけに応えてくれたスタッフや出演者に感謝していた。
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