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大火で半焼した丸井今井邸に肩を落とす市民(2006.6.22)

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22日朝の三条市本町3地内の火事で、2階部分などが燃え半焼した三条市丸井今井邸では、朝から同保存会などの市民や市職員などが駆けつけ、後かたづけなどを行った。

水浸しになった三条市丸井今井邸の後片付けするボランティア

水浸しになった三条市丸井今井邸の後片付けするボランティア

丸井今井邸は、木造2階建て床面積251.95平方メートルのうち16.6平方メートル(三条署発表)が燃える半焼。今井邸の南東側の2階にある茶室や流し、廊下の手すりなどが燃え、屋根裏にも火が回り、消火作業は良食生活館側の屋根を破って上からも放水。屋根が別になっているという1階の良食生活館側の事務室部分は無事だったが、それ以外は2階から1階まで水をかぶった。

丸井今井邸は、北海道のデパート「北海道丸井今井百貨店」の礎を築いた今井藤七(1849-1925)の本家で、大正年間に建築。売却の予定だったが、市民から歴史的建造物として保存しようと声が高まり、市民の呼びかけで保存にかかる資金を募った。

青いテープが張られた正面入口

青いテープが張られた正面入口

集まった善意は4,900万円余りになり、それを三条市に寄付し、三条市が買い取った。寄付以外にも専門職の人や企業がボランティアで建物を補修するなどし、2002年にオープン。運営や管理は市民でつくる丸井今井邸保存会が行っている。

子どもたちの茶道や生花の教室をはじめ、写真展、茶席など数々の催しが行われ、市民に親しまれていた。

この日は、出火直後、保存会のメンバーらが中にあったびょうぶや茶わんなどを運び出したりし、火が消えてからは市民や市職員などが、ぬれた畳をはいだり、かぶった水をモップやほうきで掃き出すなどの後かたづけを行った。

午後になって火事を知り、ぞうきんやタオルを手に駆けつける市民もいた。また、通りがかりの人は、青いビニールテープが張られた入り口から「今井邸さんも燃えたんだかね」と心配そうにのぞき込んでいた。

火災保険に入っていたので、建て替えは可能だが、「建て替えればいいという建物ではないからね」とため息をつく近所人もいた。

丸井今井邸保存会は22日夜に、臨時の会議を開くことにし、今後の対応などについて話し合うことにしている。