高校野球新潟大会の開会式が初めて三条市を会場に行われ、出場97校が熱戦の火ぶた切る(2006.7.14)

朝日新聞社と新潟県高等学校野球連盟主催の第88回全国高校野球選手権新潟大会の開会式が14日午前10時から三条市民球場で行われ、出場97校が参加して甲子園出場をかけて熱戦の火ぶたを切った。開会式が三条市で行われたのは初めて。

14日、三条市民球場で行われた第88回全国高校野球選手権新潟大会の開会式

新潟大会の開会式が三条市で行われたのは初めて。入場行進では、三条東高校吹奏楽部が「全国高校野球選手権大会行進曲」を演奏するなか、先頭は昨年度優勝の新潟明訓、続いて準優勝の中越と、順に校名のプラカードと校旗に続いて入場。三条高校野球部マネージャーが校名をアナウンスした。

選手がダイヤモンドに整列、開会宣言などのあと、新潟明訓と中越が優勝旗、優勝杯、準優勝杯をそれぞれ返還。大会会長の村山宥一県高野連会長は「悔いの残らぬよう完全燃焼してほしい」と選手を激励、開催市の高橋一夫三条市長は祝辞を述べた。

選手宣誓を行う藤巻長岡高校主将

藤巻辰也長岡高校主将が選手宣誓を行い、各校の旗手に囲まれて「わたしたちを襲った災害からの復興への思いと、今まで野球を続けることができた感謝の気持ちを胸に刻み、3年間、はぐくんできたあふれる思いを白球に込め、最高のプレーをすることを誓います」と力強く誓った。

開式の直前まで降っていた雨がやんだ午前10時の気温は27.4度、湿度84.7%（三条市消防本部観測）の蒸し暑さ。午前11時には28.5度とさらに気温が上がったころから、プラカードを持った女子マネジャーら7、8人が次々と倒れて救護室に運ばれ、スタンド席がどよめくハプニングもあったが、大事には至らなかったようだ。

開会式は毎年、新潟市鳥屋野運動公園野球場か長岡悠久山球場で行っており、ことしは長岡で開催の予定だったが、一昨年の震災の影響などがあり、三条市での開催となったようだ。三条市民球場での試合は、14日午後1時から行われた開幕試合の小出対見附戦（12-5、7回コールド）を含め、23日の準々決勝まで17試合が行われる。