6月に死去した(株)ヨシカワ社長、吉川嘉之さんの遺族が香典返しで500万円を燕市に(2006.7.27)

6月10日に心不全で亡くなった(株)ヨシカワと吉川金属(株)の当時の社長、故吉川嘉之さん＝燕市本町＝の遺族が27日、香典返しにと燕市に500万円を寄付した。

小林燕市長(右)に500万円を手渡す故吉川嘉之さんの長男、力さん(左)

午後1時に故人の長男で6月17日付けで両者の代表取締役社長に就いた吉川力さん(42)＝三条市西裏館3＝が、市役所吉田庁舎を訪れ、小林清市長に500万円の小切手を包んだ袋を手渡した。

力さんの父、嘉之さんは亡くなる前日、出張先から帰宅。翌日も出張の予定だったが、その朝、心不全で亡くなった。73歳だった。

子どものころ、ジフテリアにかかって拡張型心筋症が持病だったが、ことし4月に受けた人間ドックで異常はなく、健康だった。

母校の早稲田大学では応援団長を務め、自身は持病でできなかったがスポーツが好きだった。人とのかかわりを好きだったので、会社にいるよりは客や仕入れ先へ足しげく通った。出張も多く、のこされた妻は「死にに帰ってきたかしら」と話していたという。

通夜と葬儀には1,400人が訪れ、地元をはじめ全国各地の取引先から弔電や花を受け、何かお返しができないかと遺族で話し合った。

力さんの祖父、吉川雪松さんが亡くなったときに、父の嘉之さんが旧燕市と旧吉田町に社会福祉に役立ててほしいと寄付したことを思い出し、力さんも同じ道が父の遺志にかなうとし、新燕市の社会福祉に充ててほしいと話していた。