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7・13水害仮設住宅に入居する高齢者の交流の場「お茶の間広場」が25日でその役目終える(2006.8.25)

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三条市社会福祉協議会(坪井正康会長)が、一昨年の7・13水害で被災した仮設住宅で暮らす高齢者の場になればと、水害の半年後から毎週開いてきた「お茶の間広場」。仮設住宅の撤去に伴って25日でその役目を終え、最終回の25日は三条市総合福祉センターでその感謝の集いを開き、利用者や運営ボランティア約100人が参加して1年半余りの活動を振り返り、別れを惜しんだ。

25日開かれた「お茶の間広場」の感謝の集い

25日開かれた「お茶の間広場」の感謝の集い

「お茶の間広場」は昨年1月14日から週1回、同センターで開き、市内6カ所の仮設住宅に分散して入居する高齢者を対象にバスで送迎して参加してもらった。

三条市ボランティア連絡協議会会員が中心となって高齢者の話を聞いたり、体操をしたり。七夕やクリスマスの行事、近隣へのバス見学も行った。昼食は三条市食生活改善推進委員会が手作りの料理をふるまった。

感謝状を受ける三条市ボランティア連絡協議会(左)と三条市食生活改善推進委員会(右)の代表

感謝状を受ける三条市ボランティア連絡協議会(左)と三条市食生活改善推進委員会(右)の代表

最初は大雪のなかで仮設住宅にちらしを配って参加を呼びかけた。前例がないだけに、利用者も運営側も手探りのなかで内容を見直して運営を続けた。第1回の参加は9人の参加だったが、後半は20人近くに増えたが、8月で仮設住宅の入居期限を迎え、利用者全員が退去して必要がなくなったため、幕を引くことになった。

感謝の集いでは幕引きのセレモニーを行い、坪井会長は「今まで得られた経験を思い出していただき、新しい生活に踏み込んでもらいたい」と利用者を激励するとともに、運営した三条市ボランティア連絡協議会と三条市食生活改善推進委員会に感謝状を贈呈。両団体の代表は、利用者の喜ぶ顔が励みとなり、かえって自分たちが助けられたなどとあいさつし、涙で声を詰まらせた。

利用者に思い出の言葉を贈る元条南小6年生「走れ!7・13水害調査隊」のメンバー

利用者に思い出の言葉を贈る元条南小6年生「走れ!7・13水害調査隊」のメンバー

逆に利用者から高橋一夫三条市長や運営に努めた両団体や老人クラブ連合会、民生委員、児童委員らに花束を贈呈。利用者の代表は「皆さんにたくさんの元気をもらいました。本当に、本当にありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。

また、関係団体による歌や踊りのアトラクションも披露した。3月まで三条市立条南小学校6年生でボランティアに加わった「走れ!7・13水害調査隊」のメンバー14人のうち、12人も参加した。

最後にあいさつで締めくくる三条市や回復し協議会・岩本事務局長

最後にあいさつで締めくくる三条市や回復し協議会・岩本事務局長

それぞれが利用者に思い出の言葉を贈り、「皆さんに出会って水害って悪いことだけじゃないなと思いました」と利用者とのエピソードを話し、「皆さんには立ち直れる強さがあり、その姿を見てたくさん学びました」、「わたしも皆さんのように苦しくてもつらくても立ち向かっていける強い人になりたいです。」と、お茶の間広場で学んだこと、感じたことを振り返った。

三条市災害ボランティアセンターのセンター長も務め、被災者と同じ視点で7・13水害の惨状から復興を見詰め、被災者を支援し、励ましてきた岩本直久三条市社会福祉協議会事務局長は、感謝の集いの間、何度もハンカチで目頭を押さえた。最後のあいさつでは、小学生から87歳の利用者まで「大きな輪になりました」と世代を超えた交流ができたことを喜んでいた。