三条市内のマンション2棟の耐震偽装を指摘された田村水落設計の水落氏が三条市へ説明に (2007.4.13)

12日に三条市は市内のアパグループのマンション2棟で耐震偽装があったと発表したが、マンションの構造計算を行った田村水落設計＝富山県富山市＝の水落光男元一級建築士が翌13日、偽装ではないことを説明しようと三条市役所を訪れた。

市役所前で会見する田村水落設計の水落氏

水落氏は午後1時半ころ、市建築住宅課を訪れたが、課長らが不在のため、「お会いできなかった」と同課をあとにし、屋外の市民の広場で会見して報道関係者の質問に答えた。

報道関係者に囲まれる水落氏

水落氏は、前日の三条市の発表に「偽装とかそういうことはいっさいしていません」と全面的に偽装を否定。「残念でしょうがない」とした。

また、三条市が偽装と判断したことの説明を受け、自らも偽装でないことを説明がしたいと訪れたと話した。

市職員によると、この日午前9時ころに水落氏から訪問したいと電話があり、課長らが不在で会えないと伝えていた。水落氏が訪れたときは市長、副市長、建設部長とも不在だった。

市は12日の発表までは国や県と協議を重ねており、水落氏と会う考えはないよう。また、面会できないことを知りながら訪れた水落氏の行動をいぶかる見方もあった。