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三条市議を34年間務めた故岡田兵一郎さんに叙位と死亡叙勲を伝達 (2009.8.29)

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旧三条市議会を含めて34年間、三条市議を務め、病気で6月27日に71歳で亡くなった故岡田兵一郎さん=三条市上保内=が叙位と死亡叙勲を受章し、28日、国定勇人市長から遺族に伝達した。

国定三条市長から故岡田市議への叙位と死亡叙勲の伝達を受ける長男の竜一さん

国定三条市長から故岡田市議への叙位と死亡叙勲の伝達を受ける長男の竜一さん

死亡叙勲は、国家や公共に功労のあった人が死亡した場合に授与されるもの。叙位は位を授けられることで岡田さんは「従五位」を授与された。

午後4時に岡田さんの長男竜一さん(45)が市役所を訪れ、国定市長が死亡叙勲と叙位を読み上げて手渡した竜一さんは「皆さんにずっと応援していただいたおかげです」と礼を述べた。

岡田さんの思い出を語る竜一さんと国定市長

岡田さんの思い出を語る竜一さんと国定市長

岡田さんは、ことし1月に脳梗塞(こうそく)で倒れ、市内の病院に入院。容体は回復せず、6月定例会初日の6月15日に市議会に辞職願いを提出し、9期目の途中で34年間務めた市議を辞職。定例会最終日翌日の6月27日に亡くなった。豪放磊落で、「おかひょう」のニックネームで親しまれ、常に市議会の顔ともいえる存在感を示した。

竜一さんは、「まだおやじがいないという実感がない。存在を身近に感じつついます」と言い、自宅には何十年間分もの議会資料や日々の活動の記録を記した手帳や写真などが段ボール箱20箱分はあると言う。

伝達式のあと、自身が小学生のころから市議だった父親について竜一さんは、「密度の濃い人生だったと思う。幸せだったと思います」。また、病院では言葉が出ないはずなのに、見舞いに訪れた市長に「ありがとう」と礼を言ったエピソードも紹介し、市会議員としての仕事に対する強い思いや市長が見舞ってくれたことを喜んでいたことなども話していた。