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燕市産業史料館で高度成長期の燕市の洋食器デザインを牽引したプロダクトデザイナー、荒澤紀一さんのデザイン展 (2009.12.6)

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燕市は4日から23日まで燕市産業史料館で「荒澤紀一 デザイン展」を開いており、昭和40年代から地元洋食器メーカーのプロダクトデザインで活躍し、燕市の産業デザインの先駆けとなった荒澤紀一さん(67)=燕市白山町1=が手掛けたカトラリーをはじめ、ふだんは見ることのできない設計図も展示している。

燕市産業史料館で開かれている「荒澤紀一 デザイン展」

燕市産業史料館で開かれている「荒澤紀一 デザイン展」

荒澤さんは、1942年燕市生まれ。三条高校、武蔵野美術学校本科西洋画科卒業すると、ブランド「ラッキーウッド」のカトラリーで知られる燕市を代表する小林工業(株)に入社。70年に退社し、荒澤紀一デザイン事務所を開設した。小林工業とは親せき関係があり、学生時代からアルバイトで同社のパッケージデザインを手掛けた。

昭和40年ころから燕市は洋食器の貿易が全盛だった。しかし、洋食器は輸出用のデザインだけ。当時の同社社長は、このままでは貿易に埋没してしまうと、ブランドの自主生産体制を目指し、輸出からの脱却を考えていた。

会場を訪れた荒澤紀一さん

会場を訪れた荒澤紀一さん

荒澤さんはその思いを受け、日本にふさわしいシンプルなオリジナルデザインを目指した。業界トップクラスの品質と技術を誇る同社で、銀器、ステンレスカトラリー、卓上器物などを商品化。次々とグッドデザイン賞の選定を受け、その数はこれまでに64点。さらにロングライフデザイン特別賞30回、内閣総理大臣賞も受賞している。

製品とその設計図も展示

製品とその設計図も展示

今回のデザイン展では、昭和45年ころに日本向けとして初めてデザインしたカトラリーや、ふだんは社外の人が目にすることのない試作品と製図、さらに絵画の4つの分野で展示する。

昭和53年に1万円で発売された鍋、Gマークのポスターとなった製品、今ではヒット商品となったが昭和48年の最初の発売では見向きもされなかったという子ども用洋食器のチャイルドシリーズも並ぶ。また、荒澤さんは20代のころから延べ9年間、燕工業高校の美術講師も務め、当時の生徒と学校そばの神社で描いたマツの木のスケッチもある。

チャイルドスプーンのスケッチ

チャイルドスプーンのスケッチ

デザイン展の開催の提案を同史料館から受けたことについて荒澤さんは、「思いがけず、ありがたかった」。展示室に立ち、「日本の家庭に向く品物、シンプルで使いやすい物、安物でないいい品物をと心掛けて、まじめにやってきたな」と、一つひとつの製品に思い入れがあると話す。

娘を描いて軸装にした「ひかる七歳」

娘を描いて軸装にした「ひかる七歳」

同史料館がデザイナーの企画展を開くのは初めて。来場者は、光り輝くスプーンやナイフが生み出す美しい曲線の造形、繊細な線で描画された設計図をアートと接するように食い入るように見詰めていた。

地元洋食器メーカーの生産者も訪れ、「当時、これを形にするのは相当に難しかったと思うよ」と、日本の家庭に向けたというデザインとそのデザインを形にしていった荒澤さんたちの熱意に感心していた。

午前9時から午後4時半まで開館、会期中は7日、14日、21日が休館日。入館料は、おとな300円、子ども100円。土、日曜と祝日は燕市内の小中学生は無料で、小学生の付き添いの保護者1人も無料になる。