14日まで三条・燕・西蒲仏壇組合による「第3回伝統的工芸品　三条仏壇　手しごと展」 (2010.3.13)

三条・燕・西蒲仏壇組合（石田宣一理事長）は13、14の2日間、三条商工会議所で「第3回伝統的工芸品　三条仏壇　手しごと展」を開き、仏壇の展示即売、下取り販売をはじめ伝統工芸士による実演などで江戸時代から続く「三条仏壇」の技を紹介しており、大勢の来場を待っている。

13、14日と三条商工会議所で開かれている「第3回伝統的工芸品　三条仏壇　手しごと展」

「三条仏壇」の展示販売には、11の組合加盟店が出店。伝統工芸士実演や各職人による手仕事の製品展示、仏壇の塗り替えやメンテナンスの相談にのる「よろず相談コーナー」も開設。あわせて石川雲蝶ガイドによる「本成寺・石川雲蝶説明会」も開いている。

会場で行われている実演のようす、左上から時計回りに蒔絵、下地塗り、木地、金具

また、組合では3月31日までの期間限定で、お得な仏壇の下取り割引販売を行っている。組合加盟店で仏壇の買い替えは、新しい仏壇を2割引きで販売し、古くなった仏壇を引き取って解体処分するので、古くなったり、6年前の水害で傷んだりした仏壇の買い替えを考えている人は見逃せない。

石川雲蝶説明会

会場には約20本の三条仏壇が並び、木地・宮殿、下地塗り、金具、蒔絵（まきえ）の伝統工芸士の実演も。ふだんはそれぞれの仕事場で行われている分業作業をひとまとめに三条仏壇ができるまでの作業工程や職人の技を一度に見られるのがうれしい。

古くなってきた仏壇を解体して洗い、木地の修復や塗りなどを施す仏壇の「洗濯」の前と後の仏壇を並べて展示し、ひとつひとつが手作りだからこそできる仏壇の洗濯についてを説明。日ごろの手入れなどメンテナンスの相談にも応じている。

金箔（きんぱく）をふんだんにあしらった荘厳な三条仏壇

来場者は、仏壇の細かな細工に目を凝らしたり、伝統工芸士の実演に足を止めて見入ったり。「仏壇のどの部分になるのか？」、「この仕事を始めて何年くらいになりますか？」と職人に話を聞き、「三条仏壇」への興味を深めている。

14日は午前10時から午後4時まで、入場無料。来場者プレゼントとして、抽選で20人に統工芸士が作成した「銅板キーホルダ」が当たる。問い合わせは、三条・燕西蒲仏壇組合　事務局・山田仏壇店（電話：0256-32-4428）へ。