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27日から燕市産業史料館で初出がずらりの横山操デッサン展、28日はギャラリートーク開催 (2010.3.26)

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燕市・旧吉田町出身の昭和を代表する日本画家、横山操(1920-73)のスケッチ、下図、本画など39点が燕市へ寄贈されたことから、燕市産業史料館では3月27日から4月16日まで横山操デッサン展を開き、横山操の生々しい制作のプロセスが刻まれた大半が初出の貴重な作品を展示する。

 3月27日から燕市産業史料館で開かれる横山操デッサン展の展示作業

3月27日から燕市産業史料館で開かれる横山操デッサン展の展示作業

イラストの原画を含む43点を展示。10歳代後半から20歳にかけての東京・川端画学校入学から軍隊に召集されるまでの間に描いたものと推測される。

燕市産業史料館正面玄関の看板

燕市産業史料館正面玄関の看板

大半は彩色されてないスケッチや下図で、女性の全身を描いたものは、下図にもかかわらず縦が裕に1メートルを超えるものもいくつかある。「日本画壇の風雲児」とも称された豪放磊落(らいらく)なイメージとは裏腹に、勉強の基礎を学ぶ姿を映す。

試行錯誤した線に横山操の思いを感じる。日本画へ転向する前なので「エローオーカー」、「バーミリオン」と油絵の具の指定を書いている。モデルの「おぢさんの子供」や名前、制作日などさまざまな情報も残る。

注目は珍しい自画像。川端画学校に通っていた20歳のころの淡い彩色が施された色紙サイズの作品だ。詰めえりの学生服を着た姿が描かれ、ボタンを見ると左右反転していて鏡像とわかる。

横山操は、加山又造(1927-2004)と親しく、同時にライバル関係にもあった。このほど横山操のおいの横山一男さん=埼玉県蓮田市=が市に寄付した。中には、すでに紛失したと考えられていた初期の傑作「渡舟場」もあった。

珍しい横山操の自画像

珍しい横山操の自画像

一男さんによると、これらの作品は、抑留されていたシベリアから帰国した操さんのもとへ送るつもりが何らかの事情で届かなかったもので、旧吉田町の実家で保管していた。それらを額装にして展示する。

また、関連イベントして日曜の3月28日午後2時からギャラリートークを行い、長善館史料館の吉田勝館長が横山操について話すので、これにあわせた来場も呼びかけている。会期中の休館日は3月29日と4月5日、12日。入場料はおとな300円、子ども100円で土、日曜と祝日は、市内の小中学生と小学生の付き添いの保護者1人まで無料。