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五十嵐川堤防決壊の7月13日午後1時15分に五十嵐川水害復興記念公園で黙とう、献花 (2010.7.13)

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7・13水害で平成16年に五十嵐川の堤防が決壊した時間と同じ7月13日午後1時15分、破堤現場の五十嵐川水害復興記念公園で国定勇人市長や市民など約50人が黙とうをささげ、手を合わせて水害で失われた9人もの尊い命のめい福を祈った。

五十嵐川水害復興記念公園で黙とう、献花する国定三条市長

五十嵐川水害復興記念公園で黙とう、献花する国定三条市長

小雨が降るなか、三条市の国定市長、市議会議長や副議長、市議、新潟県三条地域振興局の局長や地域整備部長などをはじめ各職員、市民など約50人が列席。慰霊碑の前に参列者が並び、全員で黙とうし、慰霊碑の前に設けた献花台に白いキクの花をささげた。

国定市長は、献花後にインタビューに答え、「あらためて、市内で亡くなられた9名の方に、心からお祈りをいたしました」。そうした犠牲があり、国や県の尽力で河川改修が進み、安全、安心のまちづくりを行っていくことが責務と話した。

市民も献花

市民も献花

盤石な堤防になったとはいえ、いつそれを上回る雨が降るかもしれず、だからこそ公助、協助、自助の認識をし、万一のときに適切な避難行動をとれる仕組みづくりを強化することで災害の記憶の風化を少しは食い止められるとした。

黙とうに訪れた市民は、小雨が続く梅雨空の下で口々に当時の記憶を言葉にしていた。「早いもんね〜」、「七回忌だね」と話す声も聞こえた。

昨年も献花に訪れた曲渕2地内に住む58歳の主婦は、破堤現場の田んぼの向こうの住宅を指さし、水害の2週間前に新築した住居に引っ越したばかりと話した。自宅を含めて親類だけで6軒が水害に見舞われたと言う。

堤防工事が終わり、二度と同じような災害は起きないと信じながらも、「(万一)今度あったら、わたしも家ごと流してもらいたい。2度と立ち上がれない」と復旧、復興の大変さを話していた。また、この日もテレビのニュースで九州などの雨による被害を見て、被害にあっている人を心配していた。

慰霊之碑の前にテントを張って献花台を設置

慰霊之碑の前にテントを張って献花台を設置

曲渕2地内の63歳の男性は、6年前は会社にいたが、自宅では障がいを持つ歩けない娘を妻が1人で車に乗せて、あふれる水に追いかけられるようにして月岡小学校へ避難したと言い、「もう10分遅かったり、車がエンストしたら命にかかわること。間一髪だった」と振り返った。

現在は避難準備情報もあるが、「〔障がいをもたない人以上に)とにかく早く情報がほしい」、ひとりで障がい者を移動させるのは困難で、「近所づきあいも大切だ」と水害の教訓を話していた。