今夏も15日まで期間限定で弥彦山・夕日夜景＆星空クルーズ、全国夜景100選の夜を満喫 (2010.8.8)

弥彦山ロープウェイは、この夏も7日から15日まで弥彦山・夕日夜景＆星空クルーズを行っており、ロープウェイを夜間運行して夜景を楽しんでもらっている。

弥彦山頂の展望台からの燕三条方面の夜景

全国夜景100選、日本夜景遺産にも選定されている弥彦山頂からの夜景と満天の星空を楽しんでもらおうと数年前から夏に期間限定で行っている。

ふだんは日中だけの運行だが、この期間は夜間も運行。上りの運転は午後6時から20分間隔で8時半まで、下りの最終は午後9時。料金もおとな（中学生以上）はふだん1,300円のところを1,100円、子ども（3歳以上）は550円のそれぞれ特別割引料金でサービスしている。

夕焼けの日本海、下に左右に延びる光線はいさり火

ゴンドラに乗って山頂に着いたら、展望台の屋上まで上る。初日7日は、もやがかかったような感じでやや景色がかすんで見えたが、日没とともに日本海は青空と夕焼けのグラデーションに染まり、佐渡もくっきり。

日がとっぷり暮れると海上にはイカ釣り船のいさり火がともり、振り返ればイルミネーションで飾ったかのような蒲原平野の夜景。360度のパノラマの夜景が見所だ。

夕涼みがてらに夜景を満喫する参加者

とくに明るく見えるのは燕三条方面で、街灯が照らす弥彦村内の道路や、遠くにはJR燕三条駅も確認できる。雲もほとんどんなく、夜空には夏の大三角形や北斗七星、カシオペアと、星座を観測することもできた。

弥彦は標高634メートル。標高が100メートル上がるごとに気温は約0.6度下がるので、三条では午後7時でも気温28.5度とまだ暑かったが、山頂では25度を割っている計算。風もあって蒸し暑さはこれっぽっちもなく、秋風を思わせるひんやりした空気が心地良かった。

参加した人は思いがけず見事な夜景に「うわーっ！」と自然に声を上げ、夕涼みがてら、日常にはない真夏夜の夢のようなひとときにいやされていた。