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燕市国上・本覚院で1泊2日の第3回空腹体験「はらぺこ塾」に三条市と燕市の小学生33人が挑戦 (2010.9.20)

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(社)燕三条青年会議所のOBが中心の「寺子屋つばさ実行委員会」は19、20の2日間、燕市国上・本覚院で1泊2日の第3回空腹体験「はらぺこ塾」を開き、33人の小学生が寺での共同生活やあめと水で過ごす空腹を体験し、食べ物の大切さなどを身をもって学んだ。

19、20の1泊2日で行われた第3回空腹体験「はらぺこ塾」で19日、本覚院に到着した子どもたち

19、20の1泊2日で行われた第3回空腹体験「はらぺこ塾」で19日、本覚院に到着した子どもたち

同実行委員会は、「地域の子どもは地域で育てる」を主眼に、燕三条地域を担う子どもたちを育成して地域発展につなげようと、燕三条青年会議所を卒業した元会員が中心となって2009年に設立した。

空腹体験は、燕三条青年会議所が一昨年、取り組んだ「寺子屋つばさ事業」の一環で行った事業の継続でもあり、今回で3回目。初めて寺で行い、非日常的な空間で、空腹体験から礼儀作法や当たり前に食べ物があることの幸せを再確認してもらうのがねらいだ。

夕食はドロップあめとバナナだけ

夕食はドロップあめとバナナだけ

参加した33人は、三条市と燕市の3年生以上の小学生。水はいつでも飲めるが、食べ物は決められた時間に与えられるドロップあめと少しのバナナだけで過ごした。

初日19日は、午前10時半から燕市国上勤労者体育センターで開会式を行ってスタート。自己紹介やレクリエーションを行い、国上山の五合庵近くにある本覚院へ移動し、澁谷隆阿住職の説法を聞いた。

昼食は午後1時半にドロップあめ2個だけ。歴史から学ぶ食育の講義、新聞エコバックづくりを体験し、夕方に同寺から徒歩で20分余り下った長寿苑で入浴。真っ暗になった夜道を25分ほどかけて寺まで登り、バナナ半分とドロップあめ2個が夕食で、写仏(しゃぶつ)体験、肝試しなどを行ってから就寝となった。

初めての写仏体験

初めての写仏体験

入浴後に寺に戻った子どもたちは、「おなかがすいてきた」、「マックのハンバーガー食べたい」、水を飲んで「やべ〜、水がしみる」と、じわじわと空腹を体験。夕食のバナナが配られると、「30分間、かんでる」、「ちょー、うめー」、「皮の内側まで食べるよ」と、ふつうに食べているのと同じバナナが、空腹になっただけで貴重なごちそうに変わっていた。

続く写仏体験で澁谷住職は、忙しくて気持ちが落ち着かない、ゆっくりと物事を考える余裕のない世の中だが、しっかりと心を落ち着けてひとつのことに集中すると、心がすっきりすると子どもたちに諭した。

子どもたちは静まりかえって写仏に集中

子どもたちは静まりかえって写仏に集中

子どもたちは、観音菩薩が描かれた下絵の上に和紙を載せて観音を写した。本来は筆で写すところだが、扱いやすいサインペンで挑戦。それまでがやがやしていた子どもたちも姿勢を正してペン先に集中し、秋の虫の声に紙の上をペンが走る音がまじっていた。

翌20日は、午前5時に起床。ラジオ体操や境内周りの清掃のあとに、朝食のドロップ飴2個を食べ、座禅体験。玄米を精米する米挽き体験、国上山登山のあと、保護者と合流し、11時半から芋粥の昼食を食べて閉会する。