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三条市長選まであと10日の21日夜、燕三条JCが立候補予定者2人をパネリストに「三条市の未来を考える公開討論会」、市民300人近く来場 (2010.10.22)

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燕三条青年会議所(梨本次郎理事長)は21日、三条市厚生福祉会館で「三条市の未来を考える公開討論会」を開き、31日の三条市長選挙に立候補予定の国定勇人氏(38)と山井伸泰氏(63)のパネリスト2人が、5つのテーマで三条市政に対する現状認識や将来像について思いの丈を大いにぶつけ合った。

 21日開かれた燕三条JCの「三条市の未来を考える公開討論会」

21日開かれた燕三条JCの「三条市の未来を考える公開討論会」

冒頭、主催者のあいさつで梨本理事長は、市長選に向けて同青年会議所は「特定の候補者を支援することではなく」、市民から立候補する双方の議論をじかに聞いてもらい、判断してもらうという役割を選択したことを説明した。

先の燕市長選でも同様の討論会を計画したが、鈴木力市長が無投票。個人的な考えと前置きしたうえで、「こうして選挙が行われた方が、これから選挙戦を戦う両氏に対しては大変に恐縮ですが、皆さんの関心が高まり、これからの町を考えるいいきっかけとなると思いまして、三条市民にとっては非常に喜ばしいこと」と歓迎。「誠実に両候補者の声に耳を傾けていただければ」と求めた。

梨本理事長

梨本理事長

公開討論会NGOリンカーン・フォーラムJC公開討論会相談室員の古谷真一郎さんがコーディネーターを務め、医療・福祉、子育て支援、教育、行政サービス、産業など5つのテーマを設け、テーマごとに時間を区切って2人のパネリストが順番に発言を繰り返した。

前回の市長選前にも同じ2人が立候補し、やはり事前に同青年会議所が公開討論会を開いた。いずれも新人候補のため、お互い自分の主義、主張を発表するだけで、議論がかみ合うことはほとんどなかったが、今回は国定氏に市長4年間の実績がある。

全般に国定氏は、これまでの市長として4年間の取り組みや実績を示したうえで、三条市の将来像を見据え、一貫した今後の目標設定や構想、施策などを数字も含めて具体的に提示した。

パネリスト山井伸泰氏  パネリスト国定勇人氏

パネリスト山井伸泰氏

パネリスト国定勇人氏

一方で山井氏は、その4年間の実績の否定、反論することが多く、それを受けて国定氏がさらに反論したり、誤りを訂正したり。ときには山井氏の理解不足を指摘し、切り返すこともあった。

やはり議論が大きく対立したのは、教育、小中一貫教育の問題。国定氏は、中学校が荒れることが懸念されていることに、「中学生は決してオオカミではありません。小中学生とも大事なこどもたち」とした。

山井氏は、国定氏が小中一体校、小中一環校、小中連携の「言葉を巧みに使い分けいる」とし、「どのような三条市民を期待してこういう計画にお金をつぎこみたいのか、わたくしにはまったく不明確」と指摘した。

問題は「小中一体校でなければ解決しないということでは、もちろんない」、小学校や中学校がなくなることによって「地域のコミュニティーに混乱と悪影響が大きい」。また、「3年間の議論の積み重ね。これは本当に優秀な官僚の皆さんが良く使われる手」とも。

国定氏は、「すべての三条市に生まれた子どもは、しっかりとした生きる力と、そして基本的な学力を身に着けていかなければいけない。これが公立教育に課せられた最大の責務」で、それはいじめや不登校といった状況があれば「実現できない」。そもそも、いじめや不登校をなくそうと、一つひとつの積み重ねが小中一貫教育ということとした。

さらに山井氏は、「学校の統廃合と言っていただければ我々も議論のしようがある」と追い打ち。国定氏は、「小中一貫教育はソフト、それを検討した結果、小学校と中学校の壁をゆるやかにしていきましょうという結論。その理想をハードで考えていったときには、一体校というものが出てくる。まったく議論のすり替えとかということではない」と、丁々発止とはまではいかないまでも、当てこすりやからかうような表現もあった。

会場は年配の人が中心で、若い人の姿がほとんどないのは残念だったが、議論の応酬に次はどういう言葉が出るのかかたずを飲んで見守っているという印象で、今回の選挙戦の激しさを象徴するようなぴりぴりムードだった。2時間足らずで閉会した。