諸橋轍次記念館にクリスマスツリーのように見える赤い実をびっしりつけた円すい型の木が (2010.10.27)

三条市・諸橋轍次記念館（羽賀吉昭館長）の入り口に立つ、きれいに整った円すい型の木がびっしりと赤い実をつけており、少し気が早いがクリスマスツリーのようだ。

諸橋轍次記念館のびっしりと赤い実をつけたイチイ

葉もモミに似た感じで、緑の葉と赤い実の色の組み合わせはクリスマスカラー。正体を訪ねると、この木はイチイ科イチイ属のイチイ。旧栄町の木だった流れから合併後の三条市の推奨の木となっている。

オスとメスがある雌雄異株。23日、たまたま通りかかったイチイに詳しい人の話だと、北海道などでは高さ20メートルにもなる巨木を見かけることが多いが、地元ではかなり大きな方で、それよりも余りの実の多さに驚いていた。

諸橋轍次記念館とイチイ

同記念館前に数本のイチイがあるが、そのなかでもとくにたくさん実をつけたものは高さ4メートルくらい。実はパチンコ玉くらいの大きさで、日を透かすと蛍光色のように鮮やかに赤く発色。その数は千を超えそうなほどびっしりと枝の先の方にぶら下げている。

同記念館では12月5日にソプラノ歌手と鍵盤楽器「クラヴィコード」によるクリスマスコンサートが開かれるが、そのコンサートをクリスマスカラーでPRしてくれているようだ。