三条市・相田合同工場、製品安全対策優良企業表彰で県内初の経済産業大臣賞に輝く (2010.11.9)

農具、鍬類、鍛造諸刃物の製造および販売の株式会社相田合同工場（三条市田島1・相田聡社長）は、8日発表された経済産業省主催製品安全対策優良企業表彰で中小企業を対象にした製造事業者・輸入事業者部門の経済産業大臣賞に決まった。

相田合同工場のホームページ

表彰企業は大企業と中小企業に分けてそれぞれ「製造事業者・輸入事業者」と「小売販売事業者」の計4部門と団体部門で計11の受賞が決まった。賞の序列は部門ごとに経済産業大臣賞、商務流通審議官賞、優良賞となっており、相田合同工場は最高賞の経済産業大臣賞に輝いた。

製品安全対策優良企業表彰ロゴマーク

相田合同工場は1930年設立で従業員17人。燕三条産地「農鍛冶　郷道忠治」として手作りにこだわった農具を作り続ける一方、積極的にインターネットを活用して販売はもちろん、メンテナンスサービスも受け付けたり、修理イベントを行ったりして顧客の高い満足感を得ると同時に農作業の現場でのニーズを製品にフィードバックさせている。

今回の受賞のポイントは、表示類の改善・添付による誤購買、誤使用の防止、地場産業の製品安全文化の醸成、修理イベントを通じた顧客の声の収集などとなっている。

この表彰は、製品安全に積極的に取り組む企業を公募し、「製品安全対策優良企業」として表彰。製品自体の安全性ではなく、企業全体の製品安全活動を評価し、受賞企業は「製品安全活動優良企業ロゴマーク」を使って製品安全対策の優良企業であることを宣伝、広報できる。

2007年に始まってまだことしで4回目の表彰だが、県内企業の受賞は新潟市の企業が優良賞を受賞して以来2社目、経済産業大臣賞の受賞は相田合同工場が県内初。

また、11月15日午後1時から東京商工会議所ビル＝東京都千代田区丸の内3＝で開かれる第5回製品安全総点検セミナーのなかで、受賞企業の表彰式と受賞企業によるプレゼンテーション、講演が行われる。