高儀が三条市に避難している人たちのためにと1,000万円を寄付、仙台営業所で見た生々しい被災地のようす (2011.4.2)

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プロ用工具の株式会社高儀(高橋秀夫社長・本社三条市塚野目)は1日、東日本大震災の被災や原発事故で三条市に避難している人たちのために役立ててほしいと、三条市に1,000万円を寄付した。同社、仙台営業所で見た生々しい被災地の状況も伝えた。

 左から高儀の二瓶仙台営業所長、高橋専務、国定市長
左から高儀の二瓶仙台営業所長、高橋専務、国定市長

午後3時前に同社から高橋司専務と被災地となった宮城県仙台市にある仙台営業所の二瓶利明所長の2人が市役所を訪れ、三条市に避難している人たちがこれから必要とする物に使ってほしいと国定勇人市長に善意を手渡した。

二瓶所長はこの日、同社全体の営業会議に出席するため、出身地の三条市に戻っていた。3月11日の地震発生時は、同社が出展した岩手県盛岡市での大工道具関係の見本市会場にいた。

「逃げまわりましたわ」と二瓶所長。会場ホールの「天井や床がバウンドした」というほどどの大きな揺れで、館内放送に促されて地震直後に会場を出たが、宿泊先のホテルは地震の影響で入られず、地震発生から6時間後の午後9時ころになってようやく荷物を取りに中に入り、チェックアウトした。

 仙台の生々しい被災のようすを話す二瓶所長(左)と高橋専務(右)
仙台の生々しい被災のようすを話す二瓶所長(左)と高橋専務(右)

車中で仮眠し、夜明けとともに会場で撤収作業を行い、すぐに帰路についた。道路を走る車は少なく、橋との継ぎ目などは大きいところで20センチも段差ができていた。いつもなら2時間で着く仙台営業所まで5時間かけて戻った。

揺れによる建物への被害は、中越地震や中越沖地震の方が大きいと言う。営業所へ向かう海岸沿いの道路は、海側は津波被害で壊滅、陸側はこれまで通りに建物が並び、地獄と天国を見るよう。「多分、営業所はないなと思った」、「テレビと行ってみるとでは全然違う。わたしも一生忘れないと想う。ひどい状況ですわ」と話した。

営業所は無事だった。津波は営業所の約500メートル手前までしか到達しなかった。建物内は、倒れる物すべて倒れた。従業員や家族は全員、無事だった。地震発生直後から電話は通じなくなり、営業所や本社、家族とも連絡がとれず、同社で最後に安否確認されたのが、二瓶所長だった。

今でも仙台では余震が頻繁に続き、寝ていられない状況が続く。お年寄りは寝不足で体調を崩すのが心配で、前夜、三条で過ごした二瓶所長は、地震以来3週間ぶりに「ゆっくりと眠れた」。

最も必要に迫られているのは、燃料と言う。仙台市内はガソリン不足で、ガソリンスタンドには長蛇の列。給油ができずにスタンド前に放置された車もあり、駐車違反の印が付けられているところもある。高速道路のスタンドでは給油ができても、やはり車が行列する。

同社では、来週、本社とメーカーとともに得意先の復旧に入る。しばらくは仮設住宅や被災地の復旧で優先的に材料関係は流れ、ベニヤ板などコンパネ関係などの材料は一般には品薄になるとみている。

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