スノーピーク、ソリッドステートランタン「ほおずき」の2011年モデル発売に伴って初代モデルのアップグレードサービス実施 (2011.5.29)

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アウトドアの世界ブランド、スノーピーク(山井太社長・本社三条市中野原)は昨年、リリースしたソリッドステートランタン「ほおずき」の2011年モデルを発売。連続点灯時間を前モデルの2倍に大きく性能を向上させたが、それに伴ってハードウエアとしては一般には珍しいアップグレードサービスを2月に開始し、5月下旬までに約300個の有償のアップグレードを受け付けている。

写真では光の色味の違いがわかりにくいが、左がアップグレード後、右がアップグレード前のソリッドステートランタン「ほおずき」
写真では光の色味の違いがわかりにくいが、左がアップグレード後、右がアップグレード前のソリッドステートランタン「ほおずき」

2011年モデルの2,000mAhニッケル水素充電池4本使用時の連続点灯時間は、2010年モデルのちょうど2倍。明るさのモードによってHi8時間、Mid20時間、Low80時間と大幅に延長した。それを可能にしたのが、より省エネになった新しいLEDの採用だ。輝度が向上した新しいLEDを、前モデルと同じ明るさに下げ、その分を電力消費量の低下に回して連続点灯時間を稼いだ。

アップグレードサービスは、ウェブサイトで受け付け、すべて本社で作業する。2010年モデルのLEDを基盤ごと新しいものに交換し、それに伴って抵抗を付け替える。連続点灯時間は2011年モデルをやや下回るが、おおよそHi7時間、Mid17時間、Low70時間となるが、実用上は2011年モデルと比べて気になるほどの違いではない。

「ほおずき」のアップグレードサービスを受け付けているページ
「ほおずき」のアップグレードサービスを受け付けているページ

「ほおずき」の価格は8,800円。アップグレード費用は、引き取りも含む送料を含めて3,500円。買い換えの4割の料金で2011年モデル並みの性能が手に入る。ただし、2011年モデルに採用したバッテリー残量ランプは搭載しない。

「ほおずき」は、「自然」をキーワードに開発して昨年、発売した。やわらかい暖色系の光を放ち、ボタンの長押しで光量を無段階調整でき、さらに音や風に反応してろうそくの炎がゆらぐように光がまたたくような「ゆらぎモード」機能を搭載。すでにアイデアが出尽くした感のあった多種多様なLEDランタンのなかにあって大きな注目を集め、昨年だけで約1万個を販売するヒット商品に育った。

アップグレード作業中の「ほおずき」
アップグレード作業中の「ほおずき」

それから1年の技術革新で、2011年モデルの大きな性能向上は喜ばしいが、初代「ほおずき」の購入者にも、希望する人には最新のLED技術の恩恵を提供できないかと検討を重ね、LED基板交換の技術を確立し、アップグレードサービスをスタートした。

有償とはいえ、ハードウエアのメーカーにとってアップグレードは手間と時間がかかるばかりで、目先の損得を考えれば二の足を踏んで当たり前。それどころか、買い替え需要を自ら否定することにもつながるが、同社にとっては特別なことではない。

同社の一時代を築いたマルチスタンドのバーナーでも、アジャスタブルタイプのものを発売したときにアジャスターの別売を行った。「買って損したと思われるのがいやで」、「最初に買った人がいちばん偉いと思うんです」と山井社長。アップグレードは、そうしたユーザーへのせめてもの恩返しでもある。

アップグレードの専用の箱に納めたユーザーから届いた「ほおずき」はほとんどが黒いパッケージ付き
アップグレードの専用の箱に納めたユーザーから届いた「ほおずき」はほとんどが黒いパッケージ付き

さらに「ふつうのメーカーだったらやらないし、買い換えてください」だが、「要はお使いになれるものをごみにしちゃうかどうかっていう話が主眼」で、資源を使って生産したものを「直して使えるなら直して使ってほしい」と言う。

新しいLEDは性能が向上したが、光の色味が変わり、赤みが薄くなった。初代モデルに暖か味のある色やプレミアム性に魅力を感じ、3個所有する「ほおずき」のうち2個だけアップグレードするユーザーもいる。

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「よろしくお願いします」と付せんが張られたものも

アップグレード後の「ほおずき」を発送する専用の箱を作った。複数所有する人が多いだろうと、2個入りの箱にした。予想通り2個以上のアップグレードが少なくない。箱のサイズは「ほおずき」本体ではなく、本体が入っていたパッケージがぴったり収まる大きさにした。案の定、過半数のユーザーがパッケージに入れて送ってくる。購入後もユーザーがパッケージを大切に保管していることがわかる。

「よろしくお願いします」と付せんを付けたものも。「スノーピーカー」とも呼ばれる熱烈なファンの存在を肌で感じ、山井社長の「ユーザーがメーカーをつくる」という言葉をアップグレード作業の現場であらためて実感できる。

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