ジャーナリスト津田大介さんとスノーピークの金井マネージャーをゲストに武田金型製作所工場内で地方革命文化会議、約30人が来場 (2011.6.26)

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「地方革命文化会議 Vol.2 ものづくりサミット」が24日、武田金型製作所=武田修一社長・燕市西燕=で開かれ、ゲストに4月の前回に続いてジャーナリスト津田大介さん、さらにアウトドアブランドのスノーピーク=山井太社長・三条市中野原=から管理本部システム課マネージャーの金井淳さんを迎え、「ソーシャルメディアが変えるものづくりの未来」のテーマで講演、パネルディスカッションが行われた。

24日、燕市・武田金型製作所で開かれた「地方革命文化会議 Vol.2 ものづくりサミット」
24日、燕市・武田金型製作所で開かれた「地方革命文化会議 Vol.2 ものづくりサミット」

今回も燕市吉田神田町、日本ビジネスアカデミア代表の加藤昌樹さんが実行委員長を務める県央文化交流会議実行委員会が主催。前回第1回の地方革命文化会議は燕市吉田産業会館で開き、約150人が来場した。今回は「ものづくり」にフォーカスし、津田さんの提案もあって昨年暮れから津田さんが何度も訪れている武田金型製作所の工場内を会場にし、同社マルチメディア事業部の武田修美さんもパネリストを務めた。

スノーピーク管理本部システム課マネージャーの金井淳さん
スノーピーク管理本部システム課マネージャーの金井淳さん

約30人が来場し、コンパクトな会場でライブ感にあふれたトークライブ。まずスノーピークの金井さんが講演。同社は2005年にインターネット上のコミュニティーサービス「関心空間」を使って顧客同志をつなげていく仕組みを考え、ネットとリアルの相乗効果を図った。会員制の「snow peak club」でポジティブな情報を発信、ウェブでのブランディングを進め、ポイントシステムを導入し、最終的には同社と顧客、顧客同士がつながるきっかけをつくりやすい環境を構築し、スノーピーク、製品、スタッフにより親しみと愛着をもってもらえるようにした一連の取り組みを話した。

前回に続いて登場のジャーナリスト津田大介さん
前回に続いて登場のジャーナリスト津田大介さん

津田さんは、とくにツイッターを中心にSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)はリアルタイムで速報性が高く、共感や協調を生みやすいメディアであり、感情や思考の共有、リンク、具体的行動の促進、オープン、参加や離脱が容易などといった特性を具体例とともに示した。

さらに「ソーシャルメディアはトピックごとにムーブメントが起きる」、「プロセスが明らかになる」、「公開の場で話し合うことにより、透明性が上がって盛り上がり、興味が歓喜される」といったポイントを端的に説明。ただ、実際にチュニジアやエジプトで起きた革命はSNSが起こしたのではなく、「人の行動の背中を押してくれるのがソーシャルメディア」で、ソーシャルメディア革命の本質は「動員の革命」。それが最大限に発揮された結果、政治体制が変わった。

武田金型製作所マルチメディア事業部の武田修美さん
武田金型製作所マルチメディア事業部の武田修美さん

これはイベント参加やライブ告知にも置き換えることができ、SNSによって人を集めるコストが低くなり、裏返すと従来はつながらなかった人たちが自然につながり、ムーブメントが起きる。

自身のフォロワーが18万人を超えることもあり、取材前の下調べをせずに現地に到着してからツイッターで情報を集めるという取材方法が変化した。福島県南相馬市で感じたオルタナティブな情報を伝える重要性、被災地での支援ライブなどから取材を通してSNSが果たした役割を説明。ツイッターと地域振興にもふれ、いつでも参加、離脱可能なバーチャル町内会がツイッター。日常やパーソナリティーでつながるリアルタイムコミュニティーであることなどのヒントを示した。

主催の県央文化交流会議実行委員会の実行委員長、日本ビジネスアカデミア代表の加藤昌樹さん
主催の県央文化交流会議実行委員会の実行委員長、日本ビジネスアカデミア代表の加藤昌樹さん

パネルディスカッションで津田さんは、広告代理店がSNSの活用に頭を悩ませており、「広告に活用するのは難しい」とし、CSR(企業の社会的責任)としての活用を勧め、ブランディングでも「従来の方法の10分1くらいのコストでできる」と強調。金井さんもツイッターはサービスが不安定で、依存することはできないとした。

最後に武田さんは「業界のからの脱却と還元」、金井さんは「(人と人が)会わないなかでの文字のやり取りの危険性を感じながら企業のなかで生かしていきたい」、津田さんは「ネットは時間と場所の制約を超えられる」などと考えを示した。

武田金型製作所社長の武田修一さん
武田金型製作所社長の武田修一さん

狭い空間のおかげで一体感が強く、なるほどという意見に会場から「おーっ」と声が上がったり、ため息がもれたり。大半が30歳代から40歳代の経営にかかわる人で、こうしたイベントの割りには女性の姿も目立ち、それぞれの仕事に生かせることは書き留めて熱心に聞き入っていた。

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