2日深夜に三条市北四日町で発生した火災が新通川も超えて西四日町側に飛び火し、全焼2棟をはじめ6棟が燃え、3人が腕などに軽いやけど (2011.9.3)

2日午後11時ころ三条市北四日町で発生した火事は、2棟が全焼、1棟が半焼、3棟が部分焼するなど少なくとも6棟が燃え、3人が腕などに軽いやけどをした。

三条署によると、火事は三条市北四日町、金属加工業の(株)若穂囲製作所（若穂囲幾雄社長）の住宅兼工場から出火し、木造2階建て約500平方メートルを全焼した。台風の影響による強風にあおられて隣接する同所、滝口栄三さん(62)方の木造2階建て住宅に延焼し、約140平方メートルを全焼した。

若穂囲製作所は新通川の右岸沿いにあるが、新通川を越えて飛び火し、対岸の同市西四日町1、高波久雄さん方の木造2階建て住宅約250平方メートルを半焼。さらに西四日町1、高波博寿さん方の工場「五林木工所」兼自宅、北四日町の空き家と神子島省三さん方の住宅を部分焼した。

この火事で火元の若穂囲幾雄さん(79)と全焼した家の滝口了さん(38)がいずれも腕に軽いやけどをして病院に運ばれ、火事のあった家で家財道具の運び出しを手伝った三条市南四日町、高波和之さん(67)が額を強く打って病院に運ばれた。

このほか、隣接した住宅の外壁や窓ガラスなどが燃えたり、エアコンの室外機や車の窓ガラスなどが溶けるなどしたようだ。火事は若穂囲さんと滝口さん方のほか、高波久雄さん方を半焼、ほか3棟が部分焼した。

この火事で火元の若穂囲幾雄さんと滝口さん方の30歳代の男性、もう1人の男性の3人がそれぞれ腕にやけどをして病院に運ばれた。三条署によると午前3時現在、行方不明者はいないようだ。

明るくなってから、警察と消防で現場検証を行い、出火原因や焼失の状況など、詳しく調査する。