25日まで三条市歴史民俗産業資料館で企画展「岩田正巳」、ハイライトは平経正が琵琶を弾く「竹生島詣」 (2011.9.10)

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三条市歴史民俗産業資料館(太向義明館長)では、10日から25日まで企画展「岩田正巳」を開いており、三条市名誉市民の日本画家、岩田正巳(1893-1988)の作品22点を展示している。

三条市歴史民俗産業資料館で25日まで開かれている企画展「岩田正巳」
三条市歴史民俗産業資料館で25日まで開かれている企画展「岩田正巳」

岩田正巳は、裏館村(今の三条市裏館)の眼科医の長男に生まれ、東京美術学校(今の東京芸術大学)で松岡映丘に師事し、伝統的な大和絵の技法を学び、歴史画を多く手がけた。

同資料館では、2010年にも「岩田正巳展」を開いているが、同資料館所蔵の素描を中心とした展示で、岩田の本画を集めた企画展は久しぶり。展示22点のうち3点が同資料館所蔵の以外は所有者から借りて展示している。

展示作品のなかでひときわ異彩を放つ作品「竹生島詣」
展示作品のなかでひときわ異彩を放つ作品「竹生島詣」

今回の企画展のハイライトは「竹生島詣(ちくぶしまもうで)」だ。琵琶(びわ)の名手として知られる平経正(たいらのつねまさ)が寿永2年(1183)の倶利伽羅峠(くりからとうげ)の戦いを前に竹生島へ戦勝祈願に訪れて琵琶を弾いたという逸話をモチーフにした作品。経正の衣の紫、月が浮かぶ夜空のグラデーションが美しく、背景を透かす御簾(みす)や琵琶も繊細な線で描き、緊張感のある高い完成度を見せてくれている。

「日蓮図」、「遮那王」、「相模太郎」などの人物画があるが、それら背景が省略されており、線や塗りもシンプルであっさりしており、「竹生島詣」の描き込みはひときわ目を引く。

後期の作品と思われる壺をモチーフにした作品
後期の作品と思われる壺をモチーフにした作品

作品の過半数は初期の伝統的な大和絵だが、壺をモチーフにした作品は複雑に色を組み合わせて新境地を開いた後期の作品。モミジと思われる緑の葉の先っちょにホタルがとまった作品や紙の上に置いたナデシコの花を描いたユニークな作品もある。午前9時から午後5時まで開館、入館は無料。月曜は休館だが、19日は開館する。

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