新潟市南区で造園業営む植物アート作家「tomizou」こと冨田昌希さん初めての個展「tomizou『room』〜植感〜」、26日までギャラリー・バー「ベロニカ」で (2012.2.23)

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父が始めた冨田造園=新潟市南区新飯田=で造園業を営む一方、植物アート作家「tomizou(とみぞう)」として活躍のフィールドを広げる冨田昌希さん(36)の初めての個展「tomizou『room』〜植感〜」が、26日までギャラリー・バー「ベロニカ」=三条市旭町1=で開かれている。

26日までギャラリー・バー「ベロニカ」で初めての個展「tomizou『room』〜植感〜」を開いている植物アート作家の冨田さん
26日までギャラリー・バー「ベロニカ」で初めての個展「tomizou『room』〜植感〜」を開いている植物アート作家の冨田さん

ベロニカの店主、丸山泰宏さん(36)は、冨田さんの高校時代のバンド仲間。冨田さんの活躍を見てきて「そろそろいいんじゃないかと思って」と自身の店舗での個展を勧めて実現。ふだんは夜の営業だが、個展の間はデー・タイムが午前11時から午後6時まで、バー・タイムが午後9時からの営業。最終26日はデー・タイムだけで、25日夜は午後8時から入場料500円でDJによるファイナル・パーティーを開く。

「店の中を緑に浸食されたイメージ」と冨田さんが言う通り、どこまでが元々あった内装か、どこからが冨田さんのアートかという境界がはっきりしない。店舗と作品が一体化して冨田さんのイメージを具体化した空間に包まれる。

緑に浸食されたようにディスプレーされた店内
緑に浸食されたようにディスプレーされた店内

メーンになっているのは、きゃしゃなテーブルに載せた分厚い洋書からモクレン科のタイサンボクが生えているような作品。枝を継ぎ足して天井を這い、頭上に覆いかぶさるように表現した。

さらに古材で作ったフレームに鉄の格子をはめて中をドライフラワーと流木で飾った「ドライボックス」、木枠から下げた器にドライフラワーを盛った「ハンギングスタンド」と名付け作品。木の板に布を張ったり、絵を描いたりし、その上にドライフラワーを飾った作品やフレームを緑や枝、ドライフラワーで飾った鏡もある。

洋書からタイサンボクが生えてきたような表現
洋書からタイサンボクが生えてきたような表現
窓際を「ドライボックス」が飾る
窓際を「ドライボックス」が飾る

言葉にするとメルヘンチックで、実際にそうしたイメージもあるが、フレームから木彫の手が突き出した作品もあり、どこかなまめかしく、退廃的、耽美的な怪しいムードにひかれる。3日目の23日も日中は切れ目なく来客があり、作品を買い求める人も多かった。

冨田さんは加茂農林高校を卒業したが、父の後を継ぐ考えはなく新潟ファッションビジネス専門学校へ進んだ後、新潟市内の洋服店で4年間働いたが結局、後を継ぐこと決めて新潟市内の造園業者で7年間の修行の後、造園業を継いだ。

板に布や絵とともにドライフラワーで飾った作品や鏡のフレームを飾った作品
板に布や絵とともにドライフラワーで飾った作品や鏡のフレームを飾った作品

造園業の延長で06年に「JAM YONEYAMA」、08年に「S.H.S Nagaoka」のガーデンスペースの築造にかかわった後、09年ころから植物アート作家としての活動を始め、一昨年、昨年と越後川口で行われているフェス「SONG OF THE EARTH」でキャンドルアーティストのキャンドル・ジュンさんに協力。昨年、加茂市で開かれた「JIN ROCK FESTIVAL」でもエントランスのディスプレーに協力し、アーティストとしての実績を積んでいる。

来客と談笑する冨田さん
来客と談笑する冨田さん

しかし、冨田さんにはそれほど肩ひじ張ったところはない。子どものころから自分の部屋のインテリアを考えたり、ものづくりしたりが好きだった。「(造園業は)若いお客さんが少なくて、これじゃ先行きがないなと。若い人から、緑があったらいいなと思ってもらえるように」と素朴な気持ちから始めたアーティスト活動。今もアーティストにくら替えしようという気はなく、本業が造園業であるという気持ちは今も揺るがない。

それでも植物アート作家と名乗る以上、「思いがないとだめだなという風に思うようになりました。思いがあれば作品が生きてくる」と考える。初めての個展は大まかなイメージだけを頭に描き、実際のディスプレーは作業しながら店内全体を見渡して考えながら工夫を加えていく、いわばアドリブだったが、「割と思うようにできました」と満足している。個展に関する問い合わせはベロニカ(電話:090-6653-0690)へ。

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