先の「東京マラソン2012」で、三条市の古山和昭さん(23)が知的障害者男子10kmに初出場し、5位入賞を果たした。
東京マラソンはフルマラソンと10kmの2種目あり、10kmは一般のほかに障害者、そのなかでも車いす、視覚障害者、知的障害者、移植者の区分があり、古山さんは知的障害者の参加者75人の中で5位になった。
古山さんは、(株)コロナに勤務し、社内の陸上クラブ「コロナアスリートクラブ」に所属し、新潟県知的障害者サッカークラブ「ハットトリック」にも所属するスポーツマンだ。
三条市の知的障害者通勤寮「長久の家」のOBで、同寮からは昨年の東京マラソン2011の同10kmで土佐健二さんが5位入賞している。今回は、同じくOBで職場も同じ土佐さんが伴走についた。
走っている間に左足の裏が痛むこともあった。スタートの難しさもあり、タイムは47分03秒。41分台を目標にしただけに満足していないが、5位入賞には素直に「うれしい」と笑顔だ。
古山さんがメーンにしているスポーツはサッカーで、マラソンは体力づくりをと始めたが、東京マラソン出場は、「楽しかった」。沿道の知らない人から「頑張って!」と声をかけられ、ふだんは走れない東京の道路を走れるのが気持ちよかった。
これまでも三条市の元旦マラソンや燕市のマラソン大会にも出場していたが、「マラソンがおもしろくなってきた」と言う。4月は村上市で開かれる「笹川流れマラソン」、新潟市で開かれる「新潟ロードレース大会」と2つの大会に挑戦する。