燕市・吉田工業が筑波宇宙センターのクリーンルームを施工し、短期間で人工衛星の試験を再開できたとしてJAXAから感謝状を受ける (2012.4.14)

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工場環境エンジニア(株)吉田工業=吉田徳夫社長・燕市吉田法花堂=は昨年、東日本大震災の影響で壊れた筑波宇宙センターの施設の復旧作業に取り組み、ことし打ち上げ予定の人工衛星の試験を最短期間で再開することができたとして3月29日、独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)から感謝状を受けた。

JAXAでクリーンルームの施工中の吉田工業
JAXAでクリーンルームの施工中の吉田工業

同社は集塵・局所排気・換気設備の設計、施工、メンテナンスなどを行い、企業からの困りごとや悩みの解決の問い合わせに応え、工場など生産現場の作業環境の改善や騒音、臭いなど周辺への影響改善などに対応している。社員は16人。

今回、取り組んだのは、東日本大震災で被害を受けた茨城県つくば市の筑波宇宙センターの中にある環境試験技術センター内への簡易的なクリーンルーム(高さ14メートル)の設置。地震で壊れたクリーンルームは、ロケットの部品や人工衛星などの宇宙機が発射時の大音響や振動を受けても正常に作動するか模擬試験を行うためのもの。ことし打ち上げ予定の人工衛星の試験を行うため、施設の設置が急務だった。

吉田工業が施行したクリーンルームで検査が行われた人工衛星
吉田工業が施行したクリーンルームで検査が行われた人工衛星

短期間の施工や1.5か月の厳しい納期が条件だった。JAXAから同社へ照会があったのは、震災直後の昨年3月末ころ。震災の影響で資材の調達が難しく、ゼネコンなどが受注を断るなか、同社のホームページを見つけて電話がかかってきた。JAXAとの取り引きはこれが初めて。客と一緒に問題を解決することでさまざまな難題にも挑戦する同社は、さっそく現地に出向いた。

同社のホームページが窓口になっての受注は、売り上げの3分の1を超す。全国各地からさまざまな作業環境の悩みや問い合わせがあるという。平成15年に初めて制作したホームページは現在、さまざまな施工事例を掲載した事例集となり、事業のメニューブックの役割も果たす。それらの事例を参考に、企業側から応用した施工案を示されることもあり、それぞれの企業の悩みの解決に果敢に挑戦している。

JAXAからの感謝状を手に左が吉田社長、右が吉田専務
JAXAからの感謝状を手に左が吉田社長、右が吉田専務

当時、同社は用途を知らずに作業をし、作業完了後に宇宙に打ち上げる人工衛星が入ると聞いて驚いた。作業完了から1年もたってから感謝状贈呈の知らせを受け、3月29日にJAXAの東京事務所で行われた表彰式には、吉田社長と担当した吉田智専務の2人で出席。復旧に関係した大手ゼネコンなど11社が感謝状を受けるなか、吉田社長が受賞者を代表してあいさつし、大きな貢献ができたことを喜んでいる。

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