国定三条市長、放射能についての市民学習会で市民は「冷静に受け止めている」、7月から試験焼却のスケジュールに変わりなし (2012.5.9)

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国定勇人三条市長は9日の定例会見で、震災がれきの受け入れを前に市民から放射能に対する正しい理解を深めてもらおうと先に開いた市民学習会について、市民からは「冷静に受け止めていただいている」との認識で、7月から試験焼却のスケジュールに変わりはないととした。

定例記者会見を行う国定三条市長
定例記者会見を行う国定三条市長

三条市は震災がれきに受け入れに向けてひとまず8回の市民学習会「放射能と私たちのくらし」を計画した。これまで開いた2回は、4日に中央公民館で95人、5日に嵐南公民館で68人が参加。いずれもゴールデンウイーク中のこともあり、参加者は少なかったが、質疑では反対の意見が相次ぎ、感情的な声もあった。

こうした形になったことについて国定市長は、「ある意味、宿命」で、「積極的に足を運ぶ人は、運ばない市民に比べて、より不安や懸念をより強く抱えている人と想像できる」と分析。来場者も少なく、「市全体としては、かなり冷静に受け止めていただいている」と見ながらも、「われわれは完全に安全なレベルと思っているが、不安を払拭するために引き続きやっていかなければならない」とした。

2日間の市民学習会で行った参加者アンケートには77人から回答があり、講座の満足度については5段階評価で「とても満足」の「5」が18.2%(14人)、「4」が28.6%(22人)、「ふつう」の「3」が27.2%(21人)を合わせて74.0%が満足した。「2」は13.0%(10人)、「とても不満」の「1」は5.2%(4人)、回答なし5.2%(4人)。

放射能についての理解が深まったかという設問には、「大変深まった」の「5」から「ふつう」の「3」までで85.7%になった。この結果について国定市長は「所期の目的としてはぎりぎり合格点をいただけたのでは」とした。

市民アンケートをとる考えはないのかとの質問には、現行法制上は震災がれきの放射線量は一般廃棄物のレベルであり、「アンケートや投票をとるつもりありません」、先に市民に受け入れの是非を問うなど受け入れ決定の順番が違うという声があるという質問には、「何事もスタートを切らなければ始まらない」ときっぱり。

震災がれきの受け入れ先は環境省が県に照会する形で進んでおり、自身は4月移行、受け入れ先について「飛躍的に関心が高まっている」が、環境省から岩手、宮城のうち岩手の提示を受けたことは「感謝をしたい」。福島原発より遠く、場所によっては三条市よりも遠く、より不安の払拭につながる。

また、市民学習会でなぜ市長が出てこないのかという声があったという質問には、「わたし自身の性格からすると本来は出ていきたいというのこらえているんですよ」。しかし安全か安全じゃないかのぎりぎりの線で動いているわけではなく、非常に安全サイドに立っており、自身が出ていくことがためになるか、客観的に考えると「わたしが出る幕ではない。出るべきではない」とした。


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