加茂JCがAKARIBAの観光化に向けてびゅうトラベルサービス社長を講師に講演とパネルディスカッション、同社でAKARIBAの商品化の約束も取り付ける (2012.5.12)

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加茂青年会議所(高取成基理事長・会員46人)は11日、加茂市・清雲亭山重で5月例会の真小京都まちづくり推進委員会アワー「目指せ!地域の観光文化へ!」〜AKARIBAに観光客を!〜を開き、JR東日本の旅行会社、(株)びゅうトラベルサービスの高橋敦司社長を講師に講演やパネルディスカッションを行った。

11日開かれた加茂青年会議所の5月例会の真小京都まちづくり推進委員会アワー「目指せ!地域の観光文化へ!」〜AKARIBAに観光客を!〜
11日開かれた加茂青年会議所の5月例会の真小京都まちづくり推進委員会アワー「目指せ!地域の観光文化へ!」〜AKARIBAに観光客を!〜

高橋社長は、2年前に会社のキャッチフレーズを「少子高齢化を迎え撃つJR東日本グループの」としたことから始め、少子高齢化を中学生の推移で説明、東京では7、8年後に団塊の世代の定年が始まり、今のおよそ半分に定期利用者が減る可能性があるという。

この先25年で新潟県の人口は45万人減る。自分の地域に落とす金は全国平均は124万円。人口が100人減ると1億2,400万円の消費が落ちることになる。日帰り観光客が落とす金は1人当たり1万4,775円で、うち地域に来て落とすのは4,800円。泊まるとその金額は倍になり、遠くからだと4万6,500円くらい消費する。人口が減った分を補うには、遠くから来た方がお金を使ってもらえる。

東京で地元のおいしいものを売るのと、地元へ来てもらっておいしいものを食べてもらうのはまったく意味が違う。行動消費の連鎖が起きる。弁当、ほかの食事、土産、ビールに酒と求め、鉄道も道路も、地域が潤う。「観光にバーチャルはない」、「必ず消費され、潤う人の数が段違いに多い」と観光がもたらす経済効果の大きさを強調した。

観光地は西高東低。京都、奈良は何もしなくても観光客が集まる。地域ブランドお宝づくりが大切で、その地域しかないもの、その地域の文化、風土になっているものを見つけなければならない。例えば加茂市にはB級グルメでマカロニがある。

講演するびゅうトラベルサービスの高橋社長
講演するびゅうトラベルサービスの高橋社長

これからの観光はシニアマーケットと訪日外国人市場のふたつしか増える要素はない。人口は減っても65歳以上の人口だけは増える。平成32年に65歳以上の人口が27%になるとされ、それがこれから消費に回る。その意味は、通勤定期を持ってた人が、これから喫茶店に行く人が増える。喫茶店で働く人は減り、そこでミスマッチが起こる。

シニア層に向けた組織「大人の休日倶楽部」をはじめとした同社の取り組みを紹介。「世の中で観光、観光というようになった。今はオリンピック状態。今は立候補がいくつもでてくる」。全国各地の地域ぐるみで観光に取り組んでいる実例も紹介し、

そんななかで新潟県は2014年4月から6月のデスティネーションキャンペーンに決まっている。「みんなで観光の旗を振る。みんなで来てくれてありがとうと思う。ありがとうって言われたいですよね?。それを町じゅうのみんなが思っていただければ観光で光る町になるんだと思います」と願った。

パネルディスカッションは、「AKARIBAを活用した観光開発の可能性について」のテーマで、真小京都まちづくり推進委員会の板谷一弘委員長をコーディネーター、高橋びゅうトラベルサービス社長、野沢幸司湯田上温泉旅館組合理事長、高取加茂青年会議所理事長をパネリストに行った。

同青年会議所は2003年に小京都を掲げたグラウンドデザインを策定し、07年から明かりを生かしたイベント「小京都を楽しむ会 AKARIBA」をスタートした。年々、規模を拡大して昨年は加茂山全体をあかりで彩り、初めてあかりの結婚式も行った。

パネルディスカッションで左から高取加茂青年会議所理事長、高橋びゅうトラベルサービス社長、野沢湯田上温泉旅館組合理事長
パネルディスカッションで左から高取加茂青年会議所理事長、高橋びゅうトラベルサービス社長、野沢湯田上温泉旅館組合理事長

昨年は2日間で2万3,000人が来場。観光での集客が見込めるイベントに成長したこともあり、今年度は秋の開催に向けて観光文化としての確立を目指す新たなステップに取り組む。昨年は、土、日曜開催で日曜に結婚式を行ったが、夜にかけてのイベントなので宿泊客も当て込んでことしは土曜に結婚式を行う。

野沢湯田上温泉旅館組合理事長は、「AKARIBAを頑張っていただいて本当にありがたい」と感謝し、「加茂は泊まれる場所が少ないので、湯田上温泉へ来てくれれば」、「もうちょっと商店街の皆さんにもAKARIBAが浸透してほしい」と期待した。

高取加茂青年会議所理事長は、加茂も田上も人口が減るなかで「交流人口の増加が絶対に必要」で、「AKARIBAや地域にあらためて興味をもってもらい、訪れた人には胸を張って誇りをもちながらご説明をし、おもてなすという方向にもっていれば」。

板谷真小京都まちづくり推進委員会委員長は、昨年の来場者は加茂市34%、三条市30%、次いで新潟市民の順で、田上町は9%だったデータを紹介。「ことしはなんとしても遠方から、首都圏から来場者を増やしていただいて」、「泊まるセットを含めて売り出して情報発信してAKARIBAで楽しんでいただいたあとは湯田上温泉に泊まっていただく」というパターンに期待した。

高橋びゅうトラベルサービス社長は、地元の人から観光のもてなしのアイデアを出してもらうのが大切で、「お題をふれば、それなりに答えは出てくる」。加茂の商店街は呉服店、料亭、菓子店が多く、「町を歩く楽しみをセットにしてあげたい」と提案、「町へ来た人が楽しめることはお金をかけなくてもできる」と知恵を求めた。

板谷真小京都まちづくり推進委員会委員長の「AKARIBAを今後、商品にさせていただけますでしょうか」に高橋びゅうトラベルサービス社長は、今はインターネットで旅行商品をつくれるのでコストがかからず、「商品化ができるような準備をしたい」。

しかし、「先に来た人ががっかりすると逆にマイナスになる」。「遠方から来る人は特別扱いされたい」という気持ちがあり、「あるていどの覚悟をもって仕掛ける必要がある」と一定のクオリティーを求めた。

商品を「つくるのはつくれますから、商品企画をすることについてはお約束しましょう」。ただし、それをやるためにAKARIBAを通じて町を育て、ほかの組織も盛り上げて「仮に私どもが30人いたとしたら、30人だけはもう絶対にがっかりさせないんだという気持ちをですね、ぜひもっていただければ」と釘を刺した。

同青年会議所会員のほか、地元商店街などから約20人のゲストも参加し、AKARIBAの可能性の大きさに期待し、確信を深めていた。

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