三条市下田地区で県央地域では珍しいイチョウの人工授粉が行われる (2012.5.14)

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三条市下田地区のギンナン畑で13日、県央地域では珍しいイチョウの人工授粉が行われた。

13日、三条市下田地区のギンナン畑で行われたイチョウの人工授粉
13日、三条市下田地区のギンナン畑で行われたイチョウの人工授粉

イチョウを栽培しているのは、三条市長野、渡辺隆一さん(69)。イチョウの種子、ギンナン採取を目的に十数年前から始め、今では百本以上の木を育てる。

イチョウは、雄花と雌花があり、雄花は淡い緑色の房状になり、雌花は同じく淡緑色で2個の胚珠と呼ばれるカマキリの頭のような形。4月末から5月初めにかけて花をつけ、風に乗って受粉するが、より確実に結実させようと人工授粉を行っている。

カマキリの頭のような形のイチョウの雌花
カマキリの頭のような形のイチョウの雌花

先に雄花から採取した黄色い花粉を水道水ではなく、山から流れるわき水で希釈し、2時間以内に雌花のついたイチョウに散布する。花粉の採取もタイミングがあり、雄花の開き加減などを何度も確認して、絶好のタイミングを逃さない。

雨や強風だと花粉が流れるため、人工授粉するには好天が条件。13日は穏やかな晴れ間が広がる受粉日和で、渡辺さんは希釈した散布用の花粉を自宅で作り、少し離れた畑に直行した。

雄花から採取した花粉
雄花から採取した花粉

柔らかな緑色の葉が枝を飾るイチョウがずらりと並ぶ。高さ6、7メートルまで伸ばした枝に無数の雌花をつける。その全体に高圧洗浄機を使って花粉を散布した。

渡辺さんの話では、県央地域では、モモやナシの栽培で人工授粉する農家はあるが、ギンナンの栽培、人工授粉を知らない人も多いと言う。イチョウの花を目にしたことのない人も多いだろうが、「ギンナンのなる木に見られるので、街路樹など身近なイチョウで探してみたら」と身近な理科学習を勧める。

高圧洗浄機で人工授粉する渡辺さん
高圧洗浄機で人工授粉する渡辺さん

渡辺さんはギンナンを実が黄色く熟しきる前の9月末から10月初めに収穫し、料亭や下田地区の直売所で販売する。実の中のギンナンは薄い緑色で、「翡翠(ひすい)ギンナン」の名で人気が高いという。

また、渡辺さんは「ギンナン爺」の名でブログ「爺のギンナン日記」を開設しており、ギンナンの成長をはじめ、花や風景など下田の自然についても写真とともに紹介している。

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