6月3日に燕市・福勝寺でのお寺で音楽を楽しむ会に米国在住の邦楽奏者木村伶香能さんとチェロの玉木光さんのデュオ演奏、三条市・八幡宮宮司の藤崎重康さんも尺八でコラボ (2012.5.29)

お寺で音楽を楽しむ会は、6月3日午後2時から燕市大曲、浄土真宗本願寺派福勝寺の本堂で第43回お寺で音楽を楽しむ会を開き、米国在住の音楽家、筝や三弦、唄を奏でる木村伶香能さんとチェロの玉木光さんのデュオの演奏に加えて、三条市の八幡宮宮司でもある尺八の藤崎重康さんをゲストに和洋楽器のコラボレーション「YOKO HIKARU DUO～風と翔る～」を開く。

6月3日に福勝寺のお寺で音楽を楽しむ会に出演する木村さんと玉木光さんのデュオ演奏のようす

同寺の本堂で、さまざまなジャンルの音楽を聞いてもらう、恒例の会。木村さんは10年近く前に続いて今回が2回目の出演になり、玉木さんと藤崎さんは初出演する。

木村（Yoko Reikano Kimura）さんは、筝、三弦、唄の古典を軸に、現代曲から新作初演まで、幅広く演奏活動を行っている。2010年、米国に移住して以来、米日を拠点に日本音楽の紹介に努める一方、さまざまなジャンルのアーティストと共演。東京芸術大学を卒業、NHK邦楽技能者育成会修了。現代邦楽研究所講師でもある。

玉木さんは1975年生まれで、上村昇、ピーター・サイデンバーグの両氏にチェロを師事した。1994年に渡米し、ジョージ・イーストマン奨学金を得てイーストマン音楽大学入学、ポール・カッツ氏に師事。ライス大学からノースウェスタン大学院でハンス・イェッセン氏に学ぶ。現在は米国・フォートウェイン・フィルハーモニー管弦楽団首席チェロ奏者。

藤崎さんは、三条市出身。埼玉大学理学部、國學院大学神道学専攻科卒業。尺八を故堀井小二朗、宮田耕八朗両氏に、笛を望月太八氏に師事。1974年日本音楽集団（NOS）入団。1975年邦楽オーディションに合格、94年オーケストラアジア（ORA）旗揚げ公演（ソウル）参加。NOS、ORAの一員として国内はもとより、世界中の演奏会に参加しながら地域での演奏活動にも積極的。99年にテレビアニメ「犬夜叉」の音楽で笛と尺八を担当している。

演奏曲目は、「春の海」宮城道雄作曲、「波間のきらめき」玉木宏樹作曲、「風委嘱」マーティン・リーガンほか。ゲストの藤崎さんは「鹿の遠音」古典本曲を独奏、「二つの田園詩」長沢勝俊作曲を合奏する予定。料金は1,000円。問い合わせは、福勝寺（電話：0256-63-5004）へ。