衆院選で新潟県第2区と第4区の応援で続々と県央地域に遊説に入った大物政治家の超私的フラッシュバック(5)小泉進次郎氏 (2012.12.25)

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選挙戦が残り3日となった13日、「いよ!、待ってました!」と声をかけたくなる対決が実現した。自民が党青年局長で元首相、小泉純一郎氏が後継に指名した小泉進次郎氏。片や民主は党政調会長でスキャンダルからも立ち直り、原発担当相でも存在感を示した細野豪志氏。両党のプリンスによるイケメン対決だ。

イオン県央店前で演説する小泉進次郎氏

待っていたかのように久しぶりの青空が広がり、舞台は整った。この2人にあっては支持政党もへったくれもない。両方の街頭演説をはしごするミーハーな、それなりの年齢の女性も少なくなかった。

先に訪れたのは小泉氏。4区・金子氏と2区・細田氏の応援だ。イオン県央店前には、今回の燕三条地区での街頭演説で最多と思われる数百人の聴衆が集まった。まさにタレントが訪れた華やいだ、浮き足だったような雰囲気が漂う。

イオン県央店前で演説する小泉進次郎氏

姿を現した小泉氏は、ネクタイを締めず、ダウンベストの上にコートを着たカジュアルなファッション。想像通りのさわやかなルックスで、ワンフレーズ・ポリティクスと言われた父、元首相の純一郎氏ゆずりの歯切れのいい話し方だ。地元の方言を使った“つかみ”が板に付いていない感じも逆に初々しく、プラス評価に感じるから不思議だ。

2001年の自民党総裁選で、新潟市・古町十字路で街頭演説したときの小泉純一郎氏
2001年の自民党総裁選で、新潟市・古町十字路で街頭演説したときの小泉純一郎氏

父の純一郎氏の演説は2001年、新潟市・古町十字路で自民党総裁戦での街頭演説を聞いたことがある。小泉氏にとっても絶頂期といえる、すさまじい小泉フィーバーの中での演説。おまけに自称“女房役”として一緒に街宣車に上がったのは田中真紀子氏で、異常なほどの熱気に包まれた。純一郎氏のオーラは半端なく、鳥肌が立ったのを思い出す。これまでさまざまま演説を聴いてきたなかでベスト、投げ銭したくなるようなパフォーマンスだった。

イオン県央店前で演説する小泉進次郎氏

その総裁選で純一郎氏は「自民党が変わらなければ、わたしが自民党をぶっ壊す」という有名な言葉を残した。それに対してこの日の演説で進次郎氏は、細田氏と金子氏と一緒になって自民党を立て直すのは、「自民党が変われば日本政治が変わるからです。日本政治が変われば日本が変わる」と訴えた。オバマ大統領の「Change」や「Yes we can」もちらっと頭をかすめるポジティブな訴えだった。

とりわけ進次郎氏の「(2人の自民党候補のために)なぜ小泉進次郎が応援に来たのか」というくだりには純一郎氏を思い出さざるを得なかった。純一郎氏は自分に三人称を多用した。「小泉純一郎は…」、「小泉内閣は…」といった言い回しだ。「(旧郵政省の)わけのわからない論理は、小泉内閣では通用しないということっ!」というフレーズを覚えている人もあるだろう。

イオン県央店前で演説する小泉進次郎氏

例えば「私は正義のために戦います」という言葉の“私”の部分を自分の名前に置き換えて大声で話すことを想像してみよう。妙に照れくさいはずだ。自分の名前を連呼する政治家にとってはハードルが低いのだろうが、それにしても進次郎氏は明らかに意識的に三人称を使ったと思う。三人称を使うことが有効であると判断してなのか、父へのリスペクトなのか、あるいはいまだ国民に神通力を残す父のイメージを自分に重ねたいのか。いずれにしろこの三人称作戦は奏功しているように映った。

進次郎氏は今回の当選で2期目。総裁選を争っていた当時の純一郎氏と比べるのはかわいそうだ。まだ31歳。年齢、経験を考えれば十分過ぎるほどの演説。政策が抽象的だったり、リアリティーのなさが気になったりするところもがあったが、それも若々しく、さわやかに聞こえるのはイケメンゆえか。

イオン県央店前で演説する小泉進次郎氏

演説を聞いた誰もが、次代の自民党を背負って立つ政治家だと確信しただろう。もう20年とかからずに首相を狙うポジションにつけているのかもしれない。そんな姿を見てみたいものだが、それまでこっちの寿命がもつかどうか…。

続く…


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