三条中央青果卸売市場が新春初市式典と初競りを行って新年をスタート (2013.1.5)

県央地域の台所を預かる三条市上須頃、(株)三条中央青果卸売市場＝青柳茂社長・三条市上須頃＝は、ことしも5日午前7時から新春初市式典と初競りを行い、新しい年をスタートした。

式典は、国定勇人三条市長、吉田文彦JAにいがた南蒲代表組合長をはじめ、先の衆院選で初当選した金子恵美衆院議員などを来賓に市場関係者や生産者、流通業者など150人余りが参列した。

青柳社長のあいさつ、来賓の祝辞に続き、恒例の寄贈品の贈呈を行った。同市場から三条市に、宝船1そう、ミカン100箱、リンゴ50箱、バナナ30箱、県央食品卸売センターから米菓各種を贈った。三条市では毎年、新鮮な善意を市内の福祉施設に届けている。

午前7時の気温は−1.1度で、開け放った市場は冷凍庫並み。あいさつする来賓の白い息も見える寒さだった約1時間の式典に続き、初競りを行った。

場内は競り人の「さ〜○○です」と値段を言う威勢のいい声で一気に活気づいた。ハクサイやキャベツ、ダイコン、ネギ、カブ、コマツナ、イチゴ、ミカンなどが次々と競りにかけられた。青果店など小売店や食品業務関係者などの買い人も、鮮度を落とさないよう1秒でも早くといったふうに、テンポよくあっという間に競り落としていった。台車やリフトで足早に運び出していた。

初市の入荷量は、北海道や青森、輸入品など初市前に入荷した約45トンを含め、果物55トン、野菜130トンの計180トン。同市場によると、真冬並みの天候が続くなかでは順調に入荷している。ただ、仕入れ先がまだ休みで翌日6日が日曜のこともあり、通常の半分くらいの量で、本格的に市場が動き出すのは週明け7日からになるようだ。