【小耳聞き耳】マッハ882 (2013.2.21)

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単位を変えてみようシリーズ。そんなシリーズはないが、以前、風速を秒速、つまりメートル毎秒ではなく時速、つまりキロメートル毎時で表現した方がわかりやすいと書いた。速度は車で時速に慣れているからだ。例えば暴風の風速25メートルは時速90キロと表現した方がはるかにイメージしやすい。

ウィキペディアより超音速旅客機「コンコルド」
ウィキペディアより超音速旅客機「コンコルド」

今回のお題は、15日にロシア南部に落下した隕石だ。この隕石の落下速度は秒速30キロと言われる。時速では10万8,000キロとなり、あまりにも数値が大き過ぎ、時速に直したところで、ぴんとこない。

地球の大きさで換算してみる。時速10万8,000キロで地表を移動したとすると、地球の円周は4万キロなので、なんと1時間に地球を2.7周もする計算。地球上での移動を考えると、とてつもない速さだ。

というわけで今回、登場するのが「マッハ」だ。音の速度の何倍の速度かを表す。音速は秒速340メートル。雷がピカッと光ってから雷鳴が聞こえるまで3秒の間隔があったら、約1キロ離れたところで雷が鳴ったとわかる。今回の隕石の速度をマッハで表すには、秒速30キロを音速の秒速340メートルで割り算すればいい。計算すると、なんとマッハ882!。音速の882倍だ。衝撃波で1,000人を超すけが人が出たのも納得してしまう猛烈なスピードだ。

ウィキペディアより実写版「マッハGoGoGo」に使われた「マッハ号」
ウィキペディアより実写版「マッハGoGoGo」に使われた「マッハ号」

最近、「マッハ」という言葉を聞かなくなったが、1970年ころの少年雑誌などでは、よく目にした。音速の壁を超えるために航空機に施された技術改良の挑戦の記事を胸躍らせて読んだものだ。ツルのように離着陸時に機首が下へ曲がる最高マッハ2.0の超音速旅客機「コンコルド」は、まさに未来の乗り物だった。アニメ「マッハGoGoGo」に登場する車「マッハ号」のかっこ良さったらなかった。

当時、「マッハ」は未来を象徴する記号的な意味合いがあった。ノスタルジアでしかないのだろうが、今の子どもたちはそんな未来に対するわくわくを感じることがあるのだろうか。あるいは、あのわくわく感が生まれたのは、高度成長期ならではの最初で最後の希有な時代だったのだろうか。

などと書いていたら、落下途中で爆発したのはUFOが撃墜したいとうニュースまで飛び交っている。確かに動画を見る限り、隕石を小さな光が突き抜け、その直後に爆発している。隕石の破片が高値で取り引きされるなど、隕石フィーバーはまだまだ続く…。


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