小池加茂市長が新年度予算案発表、基幹病院の合同会議に対する知事の対応を強く非難 (2013.2.26)

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加茂市は25日、一般会計は132億6,900万円で前年度比2.7%、3億7,100万円減の平成25年度当初予算案の概要を発表した。

記者会見して当初予算案の概要を話す小池加茂市長
記者会見して当初予算案の概要を話す小池加茂市長

小池清彦市長が記者会見し、予算案概要とあわせて「政府の拡大財政政策の下で、市民のみなさまのご要望に応え、市民のみなさまお一人おひとりの幸せのため最大限に努力する予算」とする132項目の編成方針を説明。さらに、救命救急センター併設基幹病院についての声明、三条地域水道用水供給企業団議会の条例改正案無効について同企業団議会議長にあてた文書も説明した。

当初予算の編成方針は、1番目にあげたのは救命救急センターについて、2番目は第三平成園の後期工事(50床とデイサービスセンター)の完成。さらに、国の有利な借り換え保障制度等を支援し無担保無保証人の小口融資をしっかりと行う、大豪雨に備えて信濃川に分水を増設するために力を尽くし、加茂川下条川の堤防かさ上げ工事の推進。県に加茂川下流の堆積土砂をすべてとってもらうよう全力を尽くすなど、福祉や防災、道路整備、商工業や農業、教育など各分野の方針を示し、主要事業を説明した。

救命救急センター併設基幹病院についての声明については、4日開かれた「救急救命センター及び併設病院のあり方会議」の「第11回知事・市長村長・医療関係者合同会議」で、三条総合病院と燕労災病院の統合再編案を決定として県央地域の救命救急センター設置が具体的な進展をみせた一方で、県立加茂病院と労災病院案を支持したが、同会議では「検討をしないまま葬り去った」として小池市長は異論を示して会議を退席。翌日に抗議声明を発表している。

今回の声明は、泉田知事に対して、先に加茂市民の署名を提出してあったにもかかわらず、知事欠席の合同会議で、加茂病院と燕労災病院の統合再編案を全く検討しないままに葬り去ったとし、正当な手続きを踏んでいないとしている。県が提案しながら検討しないなら、初めから提案すべきでなく、「これほど加茂市民を馬鹿にした行為はありません」、知事自らが欠席の会議で副知事に行わせたやり方は「極めて悪質」と厳しく非難した。

県の作成したちらしによると新しい基幹病院は「紹介状がいる病院となる」と強調しており、人工透析は行わないのか、これで県央の人たちは納得するとは思えないと、疑問を投げかける。

加茂病院は耐震化のために1日も早い建て替えが望まれるのに、今回の件で絶好の機会を逃したとし、「このたびのようなひどいことをする県が、実際に早期に建築するための予算を計上するとはとても思えません」と推測。財政状況の厳しい県が魚沼基幹病院を建て、十日町病院、県央基幹病院を建てたうえに、加茂病院まで建てる金はないと言い「結局は、建築せずに終わり、加茂病院は廃止される運命をたどる公算が高いと考えます。その責任は、泉田知事にあります」と泉田知事の責任を追及した。

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