【小耳聞き耳】武雄の池田君と岡山の岡本君(1) (2013.4.10)

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こんなに寂しい思いをする春の別れは、久しぶりだった。感傷的な気持ちにさせてくれたのは、ふたり。それぞれ三条市と燕市に2年間勤務して元の職場に戻った。

人事交流で武雄市から三条市へ派遣された池田君
人事交流で武雄市から三条市へ派遣された池田君

2人ともあまりにも年齢が離れているので“君”呼ばわりするのを許してもらおう。ひとりは佐賀県武雄市から人事交流で三条市に勤務した池田修一君(36)だ。2011年4月13日に初めて会った。東日本大震災の避難所だった「ソレイユ三条」での弥彦観光協会のボランティアを取材したときだった。三条市へ来て間もない池田君は、そこで避難所の当番をしていた。

やけに浅黒い顔に光る白い目と歯。見るからに地元の人間ではない。強い印象があり、初対面ながら結構、話をした記憶がある。池田君は地域経営課の所属で、1年目は三条マルシェの担当。マルシェへ取材に行くたびに顔を合わせた。

布団をもたずに三条のアパートへ引っ越した。迎えた最初の夜、あまりの寒さに本気で死ぬかと思った。アメダスで調べると、2011年3月27日から29日は毎日、最低気温が氷点下。池田君は「新潟の冬をなめていました」としみじみと語っていた。

“九州男児”は死語、あるいはステレオタイプなイメージだと思っていたが、そうでもないことがわかった。池田君はしばしば自分を諭すように「九州男児は…」と言った。だからあまり酒は強くないのに、勧められると断れない。「さんきらく」の飲み会では早々につぶれ、ヘロヘロになって自転車を押して帰った。翌朝にはどうやって家に帰ったのかも覚えていなかったと言う。

森町のハクチョウ飛来地で
森町のハクチョウ飛来地で

池田君のアパートで武雄市名物のイノシシの肉の“しし鍋”をつついたときも、真っ先に主の池田君がつぶれたのは想定内。「来たときよりもきれいに」と、池田君が寝ている間に台所などをみんなでぴっかぴかに掃除して帰ったのも懐かしい。

池田君が三条へ来て初めて冬、「スノーピークさんにごあいさつしたい」と言うので、池田君の車でふたりで出掛けた。あらためて調べたら2012年3月4日、三条東公民館で開かれた「三条まちなかトークライブ2」のあとだった。池田君の愛車は“ヨンマル”と呼ばれる年代もののランドクルーザー。買ったときは、あまりにも古い車だったので親にあきれられ、親子げんかにまで発展したという代物だ。

スノーピークでスノーモービルで牽引するラフティングを体験
スノーピークでスノーモービルで牽引するラフティングを体験

スノーピークの雪原で九州では絶対に味わえないスノーモービルで牽引するラフティングを体験した。ついでに足を伸ばして森町のハクチョウ飛来地、越後長野温泉「嵐渓荘」へ案内した。池田君は子どものように目をキラキラさせて楽しんでいた。

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