「捧武写真展〜電鉄のある風景」の作品解説会に写真や鉄道のファン約40人が来場する盛況 (2013.5.12)

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10日から26日まで燕市産業史料館で開かれている「捧武写真展〜電鉄のある風景」で12日、展示している燕市の写真家、捧武さんが撮った電鉄の写真と電鉄に関連する史料の作品解説会が開かれ、写真や鉄道のファン約40人が来場する盛況だった。

12日、燕市産業史料館で開かれた「捧武写真展〜電鉄のある風景」の作品解説会
12日、燕市産業史料館で開かれた「捧武写真展〜電鉄のある風景」の作品解説会

捧さんは第二回林忠彦賞受賞の本県を代表したアマチュア写真家で2010年に77歳で亡くなった。その捧さんが自身が生まれたのと同じ年に開業した電鉄、正しくは新潟交通電車線を撮った写真32点をパネルにして、亡くなる2カ月前に電鉄の旧月潟駅舎と車両を保存する「かぼちゃ電車保存会」(丸山裕会長・会員約30人)に寄付した。

捧さんは自身が生きていたら80歳、電鉄も開業80周年になる年に燕市で電鉄の写真展を開きたいので、そのときは作品を貸してほしいと頼んだ。今回は捧さんの願い通りにそれらの作品の里帰りが実現した。

作品解説会の講師、かぼちゃ電車保存会幹事の田中さん
作品解説会の講師、かぼちゃ電車保存会幹事の田中さん

作品解説会は、「かぼちゃ電車保存会」の幹事、田中幹也さん(38)=燕市中央通り5=が講師を務めた。田中さんは写真には明るくなく、鉄道ファンということで、作品が撮影された背景などを中心に話した。

田中さんは新飯田駅は新飯田の地籍になく、白根駅は白根になかったこと、駅のあった灰方を地元では“はいがた”と読むが、電鉄では“はいかた”と“が”を濁らずに読んだこと、線路のすぐわきで行われた白根の凧合戦のときは電車が止まったことなど、鉄道ファンも納得の濃い内容だった。

その一方で、写真を構成する要素、例えば駅に入線する電車とネコ、ホームで待つ学生とその前景の畑で作業する人、吹雪で幹に雪が張りついたはさ木の前を横切る犬などが、いかに貴重なシャッターチャンスで撮影されているかについても話した。

作品解説会に参加した人にプレゼントする、かぼちゃ電車保存会発行の月潟駅の入場券
作品解説会に参加した人にプレゼントする、かぼちゃ電車保存会発行の月潟駅の入場券
入場券には自分で改札鋏を入れてもらう
入場券には自分で改札鋏を入れてもらう

解説会に訪れた人のなかには、捧さんのことも良く知る電鉄の臨時職員だった49歳の男性もいた。車掌などを務ており、「いやもう、本当に懐かしくて当時を思い出しました」と感激していた。

電鉄に関する史料も展示したことについて講師を務めた田中さんは「燕がものづくりの町として、ものを保存することとその意味を考えてほしい思います」と願った。解説会に参加した人には、かぼちゃ電車保存会発行の旧月潟駅の普通入場券をプレゼントし、実際に電鉄で使われた改札鋏(かいさつきょう)で自分ではさみを入れてもらった。解説会は19日と26日も開く。月曜の13日と20日は休館なので注意。

 新潟大学鉄道研究部によるNゲージとプラレールの走行会 新潟大学鉄道研究部によるNゲージとプラレールの走行会
新潟大学鉄道研究部によるNゲージとプラレールの走行会

また、新潟大学鉄道研究部は12日、多目的ホールに鉄道模型「Nゲージ」と鉄道玩具「プラレール」の走行会を行った。おとなも子どもも鉄道ファンにはたまらない。いすに座ってただただ列車が走行する姿に時間を忘れてじっと見入っていた。走行会はもう一度、日曜の19日にも開く。

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