21日まで燕市産業史料館で大正時代に活躍した旧吉田町出身の深澤索一の版画展 (2013.7.13)

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燕市産業史料館では、5日から21日まで深澤索一版画展を開いており、燕市吉田地区出身で大正時代に活躍した深澤索一(1896-1947)の木版画33点を県立近代美術館から借りて展示している。

21日まで燕市産業史料館で開かれている深澤索一版画展
21日まで燕市産業史料館で開かれている深澤索一版画展

索一の作品は大正時代中心の西洋美術受容期、それから昭和初期の展開期、それ以降の東洋的表現の3つの作風に分けられると言われる。会場では古い作品から時計回りに時代を追って順に展示している。

なかでも目を引くのは大正12年(1923)の関東大震災の後、被災から復興へ向かう東京の姿をとらえた連作「新東京百景」で、昭和4年(1929)から6年(1931)にかけて制作された8点を展示する。

 「新東京百景 昭和通ガソリンや」昭和4年(1929)制作
「新東京百景 昭和通ガソリンや」昭和4年(1929)制作

ハイカラな四角い建物に英語の看板がレトロで郷愁を誘う「昭和通ガソリンや」をはじめ、「芝増上寺」、「柳ばし」、「築地」、「言問橋」など震災の痛手から立ち上がった東京の町を描写し、それはまるで未来の繁栄への祈りを込めているようにも見える。昔の文芸誌などに多く見られた版画の表紙絵を知る人には、懐かしく鑑賞できるはずだ。

索一は西蒲原郡吉田町(現燕市)に生まれ、同郡巻町(現新潟市西蒲区)で育った後、20代前半から諏訪兼紀の指導で版画制作を始めた。日本創作協会展や春陽会展などに出品。吉行エイスケ主宰のダダ誌『賣恥醜文』創刊号(1924年4月)の表紙を飾ったのは有名だ。

「灘風景」大正13年(1924)制作
「灘風景」大正13年(1924)制作

しかし、地元では索一のことはほとんど知られておらず、旧吉田町のどこで生まれたかさえ定かではなく、索一に関する資料もほとんど残されていない。この機会に地元の人たちからも索一の業績にふれてもらい、索一に関する情報も寄せられればと期待している。

午前9時から午後4時半まで開館、今後の会期中の休館日は13日。入館料はおとな300円、子ども100円で、土、日曜と祝日は、燕市内の小中学生と付き添いの保護者1人が無料。問い合わせは同史料館(電話:0256-63-7666、メール:sangyoshiryokan@city.tsubame.niigata.jp)へ。

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