豪雨で被災した長岡市に向けて「にいがた災害ボランティアネットワーク」がトラックなど車3台分のボランティア資材を発送 (2013.7.31)

NPO法人「にいがた災害ボランティアネットワーク」（川瀬和敏理事長）は31日、7月29日から30日の豪雨で被災した長岡市にボランティア資材を届けるため、資材を格納している三条市栗林、(株)サカタ製作所倉庫で、ボランティアなど40人余りが参加してスコップや一輪車などを輸送用のトラックに積み込んだ。

(株)サカタ製作所倉庫に格納してあるボランティア資材を長岡市にボランティア資材を届けるため、トラックに資材を積み込む「にいがた災害ボランティアネットワーク」

積み込み作業は午後2時から行い、燕三条青年会議所、燕市と三条市の社会福祉協議会、福島県南相馬市から三条市に避難している人を含めたNPOさんじょうのスタッフ、同ネットワークの関係者などボランティア40人余りが参加した。

ほとんどの人が仕事の途中に会社の作業服やワイシャツで駆けつけた。蒸し暑さのなか、汗びっしょりになってデッキブラシやスコップ、バール、一輪車、タオルや長靴などを、2トントラックとワゴン車、4トントラックの計3台に40分ほどかけて積み込んだ。

次々とトラックの荷台へ資材を積む

長岡市では長岡川東地域と栃尾地域を中心に床上や床下浸水の被害が発生し、31日に長岡災害ボランティアセンターが両地域に開設された。

今回の資材は、長岡地域の災害ボランティアセンターに届け、92世帯中90世帯が床上や床下が水につかるなど被害の大きい山本地区乙吉で使用される予定。

長岡市社会福祉協議会の職員2人が2トントラックとワゴン車で資材を受け取りに来たが、前日に決めたばかりだったのに40人もの人がボランティアスタッフが集まってくれるネットワークに驚き、2人で積む覚悟だったと話して、礼を述べていた。

全国各地のボランティアセンターの名札が張られたものも多い

(株)サカタ製作所＝長岡市＝は、2004年の7・13水害で三条市の災害復旧のボランティアが使い終わったボランティア資材の格納スペースとして同社倉庫の一部を無償で提供している。

これまでに、東日本大震災をはじめ、三条市も大きな被害を受けた新潟・福島豪雨水害など水害や地震など全国で多発する災害で何度も被災地へ運ばれた資材もあり、全国のボランティアセンターの名札が張られている資材も多い。ことしの搬出は初めてで、前回は昨年7月の九州北部の豪雨災害だった。